【ロボット技術】ロボットが部屋に荷物を配送

sugitec

こんにちは。本日は品川プリンスホテルに導入されるという、ロボット技術のご紹介です。「Relay(リレイ)」と呼ばれるこのロボットは、主に客室に荷物などを届けるデリバリー専門のロボットです。

従業員の一員として働くロボ

プリンスホテルでは、今年6月に次世代の宿泊特化型新ブランド「Prince Smart Inn(プリンススマートイン)」の創設を発表されました。このブランドは主なコンセプトとして「ICT・AIを活用したイノベーションを追求する宿泊特化型ホテル」ということで、全面的にICTやAIを活用した利便性と快適性を追求するホテルとなるようです。


出典:プリンスホテル Prince Smart Inn

プリンススマートインは2019年度に開始されるとのことなので、まず品川プリンスホテルに今回のデリバリーロボットを導入し、そのICT運用ノウハウの蓄積を図るようです。

どんなロボット?

その「Relay(リレイ)」というロボットですが、シリコンバレーのロボットベンチャーである「Savioke,Inc.」という企業が開発・製造をおこなっている自律走行型のロボットです。

障害物を自動的に回避しながら進むことができ、エレベーターにも自分で乗れてしまえる点が、このロボットの優れたところでしょう。客室から電話でオーダーをすることで、スタッフが「Relay(リレイ)」に荷物をセット。リレイはそのまま自動的に障害物や人を回避しながらエレベーターに乗り、指定の客室まで向かいます。


出典:品川プリンスホテル

到着時には客室の電話にお知らせが入るので、ドアを開けるとそこにはリレイが到着している。という流れになります。リレイはロビーまで戻ると、某ロボット掃除機のように自動的に充電スペースへ移動するそうです。

このロボットを使うメリット

プリンスホテルさんとしては、今後の「プリンススマートイン」ブランドの為のノウハウ蓄積という目的もあると思いますが、それ以外にも以下のようなメリットがあるのではないでしょうか?

・搬送工数削減
・人手不足対策
・先進の付加価値を提供することによるブランドイメージ向上
・珍しい試みでSNSなどによる広告効果、集客効果の向上
・無人搬送によるゲスト客のプライバシーの保護
・サービス提供時のトラブルが避けられることによるスタッフの安全確保

副次的な効果として得られるものも多そうですね。

先端のホテルと言えば…

ところで先端のホテルと聞くとここは外せないでしょう「変なホテル」


変なホテル(ハウステンボス)

ホテルの中に人の従業員がいない。いるのは変なロボットの従業員という正に変なホテルですが、究極の生産性を追い求め、徹底的な効率化を図っており、先進の技術がふんだんに盛り込まれた、快適な宿泊に特化した先端のホテルと言えます。

我々の業界でも国交省がICT推進に本気で取り組んできており、日々新しい技術が公開されていますが、ホテル業界でもICTの活用事例がどんどんと出て来るでしょう。

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