こんにちは。ブログでも度々紹介していますが、今やドローンは色々な業界で利用されており、様々な活用方法がありますが、今回は害獣駆除対策に焦点をおいたちょっと変わったドローンのご紹介です。
ドローンを活用した害獣対策ソリューション
出典:SKYROBOT
近年、野生動物が農作物を荒らしたり、人に危害を加えるという被害が多発しており、その被害総額は平成24年の農林水産省の発表では、年間で約230億円、被害面積は約9.7万ヘクタールとも言われています。原因としては、地方の急速な高齢化と人口の減少、里山の減少と考えられているようです。
害獣対策をおこなうにあたって、ハンターの高齢化は深刻な問題のようで、その対策として野生動物に電波発信機を装着したり、観察・監視システムを用いたりと対策を講じているものの、システムの電池寿命や動物虐待・愛護の観点から効果は得られていないという現状のようです。
問題解決のために開発されたSKY ANIMAL
SKY ANIMALと名付けられたドローンシステムは、空撮で野生動物を撮影、そのデータを蓄積することで分析と行動予測が可能になります。害獣の撃退方法は以下の2点
1.畑などに野生動物が近づくと、ドローンから対象害獣の苦手とする超音波を放って撃退する。
2.ドローンから野生動物のきらう天然素材のにおい液を封入したカラーボールを発射。野生動物のいる位置の10メートル先にマーキングし、野生動物を人里に近づかせない。
出典:SKYROBOT
また、最新のIoT技術を用い、野生動物の行動を観察・追跡をすることも可能。
・草木の隙間に隠れ、可視光カメラでは見れない動物を赤外線サーモカメラを用いて発見する。
・ドローンに爆竹音やサイレンなどを鳴らす装置を付けて、退散させる。
・赤外線サーモカメラによる夜間の動物探査。
・被害を被っている農家や自治体だけでなく、山菜狩りをする高齢者や登山者にも安心のサービス
以上のような機能をドローンに搭載し、害獣駆除対策をおこなうということです。
ドローンの飛行時間の問題や、害獣駆除となると、時には木々の中を飛行させる技術も必要になってくると思いますが、害獣駆除に活用するというアイデアは、なるほどという感じです。人の手の届かない場所にある蜂の巣とかもドローンで撃退できそうですね。
今後も業界限らずドローンを活用するソリューションが色々と出てきそうです。定番技術としてどこまで定着してくるか見ものですね。