こんにちは。政府が主導をし「働き方改革」が推進されているのは、このブログでも度々ご紹介してきました。建設業界は人手不足や労働時間短縮などの課題改善に向け、i-ConstructionをはじめとするICT化が急務となっています。
そんなICT化を推進する上で重要な技術のひとつであるクラウド技術などのICTソリューション。本日もその技術を活用した施工管理を効率化する技術が登場してきたのでご紹介いたします。
クラウドと音声認識技術を活用したサービス
今回ご紹介するのは「AmiVoice スーパーインスペクションプラットフォーム」と呼ばれる技術サービス。この技術は音声認識を活用しているそうで、主にiPad・iPhoneなどのスマート端末用です。入力は音声によって指摘事項やコメント等を入力できるようになっています。
音声認識技術に関しては、あまり使い物にならないという認識を持っている方も少なくないかと思いますが、最近の音声認識技術の進歩はかなり発展しています。今後、音声認識技術を利用したスマートスピーカーなるものが、GoogleやLINE、Microsoftなど大手各社から発売されますが、既に海外で発売されているamazonのスマートスピーカーは、爆発的な人気で既に今年1,000万台の出荷を突破する見通しのようです。
出典:amazon echo
日本では来年あたりからこれら大手のスピーカーが発売される見込みなので、日本でもかなり売れると思われます。利用者が増えるほどに技術も成熟してきますので、今後も音声認識技術は要注目です(AIにも活用される技術ですし)
AmiVoiceの特徴
そんな音声認識技術を利用した「AmiVoice」ですが、これまで手書きによる点検・検査で発生していた記入漏れや、現場での点検後のデータ入力の手間を削減するために開発されました。
iPhoneやiPadのアプリから読み込んだ図面から、点検・検査場所を選び、検査した箇所に対する指摘事項や検査時のコメントを話すことで簡単に記録。テキストの他にも端末のカメラで撮影した写真をテキストデータと一緒に保存できます。
それらの入力したデータは、クラウドサーバーで一元管理。クラウドなので会社全体ですぐに共有・作業ができるという便利なものとなっています。iPhoneやiPadさえあれば、沢山の書類を持ち歩くこともなくなりそうですね。
このシステムですが、70戸のマンション新築現場にて実証実験をおこなった所、配筋検査、配筋写真管理で240時間、仕上げ検査で225時間の削減になったということです。
このシステム、施工管理に利用するシステムですが、弊社のSINQAシステムに似ていますね。建物診断にせよ施工管理にせよ、図面など紙ベースのアナログで作業がおこなわれている現場はまだまだ多いということでしょう。