電波の途切れにくいドローン

sugitec

こんにちは。最近ゲリラ豪雨が多いですね~。昔からこの時期は多少あったと思いますが今年はより不安定な印象があります。突然に強烈な雨雲が発生してくるのでなかなか予測しづらいのが厄介であります。

雨もそうですが現場作業する上で落雷も危険な要素です。足場仮設中のクレーンに落雷するなどの事故ニュースもありますので、急な天候変化に気をつけていきたいですね。

ドローン用の周波数169MHzでの制御に成功

本日は度々話題にしているドローンに関する話題です。ドローンを操作する上で大事なのが周波数帯。この周波数帯の品質が良くなければ、電波通信が途切れがちになったり、最悪の場合は制御不能に陥ります。

最近のドローンは制御ができなくなる前に自動で帰還するものもあれば、自動でパラシュートを開くような安全装置が付いているものもあり、安全面に関しては随分と進化しています。

問題点はその周波数帯

これまでのドローンは2.4GHz帯という、無線LANなどでも使用されているのと同じ周波数帯を使用していますが、以下の点がその周波数帯の問題点です。

1.無線LANからの電波の干渉を受けやすい
2.構造物や樹木、地形などによって電波が途切れやすくなる
3.操縦者から1Km以上離れた場所での安定飛行が困難

これらの問題があり、物流や災害時の対応などで想定される使用が難しいということがありました。そこで総務省が予てから制度化しているドローン用の周波数帯の一つ「169MHz帯」を使用し、産総研(産業技術総合研究所)が開発推進し、飛行制御試験をおこなったようです。


出典:産総研

この「169MHz帯」は従来の周波数帯よりも、建物などの障害物を回り込んで且つ、遠くまで届きやすいという特性があり、これにより遠隔操作が可能になる他、さらにそのドローンを中継地点として、別のドローンへ新たに開発している920MHz帯という周波数帯への切り換え操作を遠隔からおこなえるようになったということです。


出典:産総研

これはドローンを運用する上でかなり画期的な開発ですね。今まで遠隔操作が困難だったものが、ドローン専用の周波数帯を使用できるようにすることによりそれを解決し、さらにそこを中継し別のドローン専用の周波数帯に切り換えることで、電波の通信品質を格段に上げることができる。

現在は検証実験段階ですが、これが実用化されれば通信品質・範囲が大きく向上するということになり、これまで電波が原因でできなかったドローン活用の範囲も大きくなることでしょう。

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