メガネ型ウェアラブル端末と会話AIで入退場を管理

sugitec

こんにちは。暑い日が続きます。熱中症には気を付けたいところですが、連日ニュースでは熱中症の話題が出てきます。

先週1週間だけで全国で6,300人もの人が病院へ搬送、うち6人もの人が死亡しているということです。決して他人事ではないので、喉が乾く前の水分補給と塩分補給という、最低限の予防を意識したいですね。

ウェアラブル端末+会話AIを組み合わせたシステム

本日はメガネ型のウェアラブル端末(身につける情報端末)と会話AIシステムを利用した、現場車両の入退場管理システムのご紹介。

こちらは大成建設株式会社と東芝デジタルソリューション株式会社が開発の「T-Gate.Navi」というシステムになります。

多くの現場では車両の入退場管理は紙台帳

現状は車両の入退場を管理する方法として、手作業で紙の台帳に記入、目視確認にて車両のナンバー情報を照合していますが、やはりそれでは照合の手間やデータの処理も含めて時間がかかります。

時間がかかるということは車両の渋滞を引き起こしますし、そうなると騒音も増えます。これでは周辺の環境にも優しくありません。


出典:大成建設株式会社「T-Gate.Navi」

そこで開発されたのがこの「T-Gate.Navi」。主な特長は以下の4点。

1.メガネのようにかけるウェアラブル端末のカメラで車両の写真を撮影。その画像の情報を「情景文字認識技術」という文字を認識する技術により、車両ナンバーを認識。その認識した車両ナンバーを事前に登録された車両情報と照合し、メガネ型の端末の視野上に表示します。

2.音声認識AIで特定のキーワードを高速に正確に音声認識することが可能。音声認識で写真撮影や表示操作もハンズフリーでおこなえる。

3.通信機能もあり、ゲートから離れた場所にある管理者のパソコン上でも、入退場する車両情報を確認することができる他、帳票化し表形式のデータへの保存が可能。

4.あらかじめ設定した対象者に対し、車両の情報をメール通知。情報共有が可能。

以上の4点が主な機能的特長です。ちなみにこのシステムを使用することによる、車両管理業務の省力化率は約20%であることが実証実験で確認されたそうです。これに限らず、まだまだ紙ベースでの業務が残っている業界なので、それらを改善することがまずはIT化での効率化の第一段階と言えそうです。

これからこうした端末なども、どんどんと小型化されていくでしょう。以前からコンタクトレンズ内にカメラや無線通信ユニットを内蔵した、スマートコンタクトレンズ、という物の開発を、ソニーやGoogleがおこなっています。

世界的な企業がこぞって開発しているという時点で潜在的な市場規模の大きさが分かるというものですね。端末に加え、ARや人工知能・音声認識などの技術が今よりも進化してくると、想像もできないような業務方法が確立されるかもしれません。

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