イベント概要
2025年2月28日から3月2日までの3日間、愛知県三河湾を舞台に開催された「RALLY 三河湾2025 Supported by AICELLO」。全体では58台が正式エントリーし、オープンカテゴリーを含めれば81台にのぼる大規模なレースとなりました。今回の開幕戦は、若手育成カテゴリー(MCC)も併催され、各チームの新たな挑戦の場となりました。

兼松選手の走り―#28 ロッソモデロ 大東建託 GR ヤリス
兼松選手が搭乗する#28ロッソモデロ(大東建託・GR ヤリス)は、MCCカテゴリーで9台中4位、全体では58台中17位という健闘ぶりを見せました。クラスアップの初戦という重圧の中、最新マシンで挑んだ走りは、技術的にも精神的にも大きな進化を感じさせるものでした。

レースの舞台―多彩なステージでの戦い
今回のレースは、全14本のステージから構成され、サーキット、ジムカーナ、ハイスピードワインディング、さらにはツイスティな林道と、さまざまな路面とコース形状が織りなす難易度の高いラインナップでした。特に、昨年初開催となった「ラリー三河湾」は、多くの観客と共に熱狂の中で進行し、現地ブースやデモランなど、会場全体がラリーの熱気に包まれていました。

第1日目―LEG1の動向
1日目のLEG1は、がまごおり竹島でのジムカーナステージ、4.44kmのサーキットステージ、10.08kmのハイスピードワインディングステージ、そしてグラベルのジムカーナステージ「キズナ」から構成されました。
・兼松選手のチーム(TEAM KANEMATSU)は、スタートは慎重なペースながらも、午後のループで調子が上がり、3本中3本でクラスベストタイムを記録。ライバルのミスコースペナルティや早着ペナルティが影響し、最終的には2位へとポジションアップするなど、着実な成長が見られました。
第2日目―LEG2での奮闘
2日目のLEG2は、狭い道幅のツイスティな林道ステージや、ジャンクションの多いタイトなコースで構成され、技術と集中力が要求されるステージとなりました。
・苦手なステージで一時順位を落とす場面もありましたが、午前ループではしっかりとポジションをキープ。午後ループでは、焦りや一部ミスからタイムロスが生じ、最終的には4位の結果となりました。どちらのクルーも、プレッシャーのかかる局面での課題を浮き彫りにし、今後の成長へ向けた貴重な経験を積む結果となりました。
総合成績と今後の期待
今回のレースでは、スポンサー選手が搭乗する#28ロッソモデロは、MCCカテゴリーで4位、全体では17位に終わりました。クラスアップの初戦としては、マシンのポテンシャルと選手の技術が光る健闘ぶりでした。次戦は、兼松/山下組のみのエントリー予定とのことで、今後の展開に大いに期待が寄せられます。

まとめ―挑戦と成長が未来を拓く
今回の2025年JAF全日本ラリー選手権第1戦は、厳しいレース環境の中でスポンサー選手が見せた粘り強い走りと、チーム全体の成長の軌跡が印象的でした。
クラスアップという新たな挑戦に臨み、健闘ぶりを示した彼女の姿は、多くのファンや関係者に勇気と期待を与えるものとなりました。
今回の結果は単なる順位以上の意味を持ち、今後さらなる高みを目指すための大きな一歩と捉えています。次戦での更なる躍進に、引き続き熱い応援が集まることを期待せずにはいられません。
お知らせ
兼松選手はMCCについてメディアに取り上げていただいています。
ぜひ、以下より御覧ください。
CarWatch:https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1652499.html