三井住友建設株式会社は、株式会社日立ソリューションズと共同で、AIを搭載したリアルタイム鉄筋出来形自動検測システム「ラクカメラ®」を開発しました。このシステムは、鉄筋の自動認識・計測により作業効率と精度を大幅に向上させ、多様な撮影条件やダブル配筋にも対応する次世代システムです。
ダブル配筋対応により精度と作業効率が向上
リアルタイム鉄筋出来形自動検測システム「ラクカメラ®」(※1)にAIを搭載することで、ダブル配筋や多様な撮影条件下でも計測が可能となり、計測精度と作業効率が大幅に向上。
本システムは既に特許を取得しており、株式会社日立ソリューションズが「GeoMation鉄筋出来形自動検測システム(※2)」として販売しています。
(※1)特許取得済み、(※2)GeoMation鉄筋出来形自動検測システム
リアルタイムで鉄筋を自動計測、帳票も自動生成
「ラクカメラ®」は、デプスカメラ(※3)を接続したタブレットで鉄筋を撮影するだけで、鉄筋の本数、配筋間隔、鉄筋径を自動計測するシステムです。
計測データはクラウド経由で帳票生成サービス(※4)に送信され、帳票や写真台帳が自動的に作成されます。
(※3)奥行き情報を取得可能な深度センサー付きカメラ (※4)日本コンピューターシステム株式会社のサービスと連携
AI搭載による主な効果
- ワンタッチで鉄筋を抽出
従来は手作業で行われていた画像からの鉄筋認識をAIが自動化しました。これにより、作業がワンタッチで完了するほか、認識精度も大幅に向上しています。 - ダブル配筋の計測に対応
AIが画像から鉄筋の上段と下段を自動的に認識することで、従来のシステムでは困難だったダブル配筋の下段鉄筋も計測可能になりました。 - 様々な撮影条件に対応
AIによる画像認識により、直射日光や逆光といった条件下でも安定した計測が可能です。
今後の展開
三井住友建設では、導入拡大とさらなる高精度化を目指し、本システムの普及を図りながら導入実績を積み重ねることで、さらなる技術向上を目指すとのこと。また、システムの高精度化に向けた開発も引き続き進めていく方針です。
□お問い合わせ先
三井住友建設株式会社
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