先日、10月17,18日に奈良県にて、JAIRA(一般社団法人日本赤外線劣化診断技術普及協会)の近畿支部の講習会とセミナーが開催されました。
17,18日の2日に渡りSTEP1の講習会、18日には同時に赤外線セミナーという日程で行われました。STEP1とは、赤外線調査の特許工法であるJAIRA赤外線法の診断技術者となるための、はじめの一歩というべき資格であり、まずこの資格を取得を目指すプログラムとなります。
STEP1資格の取得後は、JAIRA赤外線法の唯一の正規技術者としての証明であるSTEP2の取得に進むことができるようになります。
JAIRA法では、「誰が、いつ、どこで、どのような状況で撮影したか」の表示が義務化されており、また、手順書によって現場監督、撮影の画角割、撮影機材の仕様などが厳しく規格化されています。これらの技術はJAIRAサーモグラファーSTEP2の認定試験で公正な審査を受けた技術者のみに継承されています。
誰にでもできるといえばできる赤外線調査ですが、JAIRA法は国交省告示第282号に沿う「特殊建築物等の定期調査における外壁の劣化損傷状況の赤外線調査のガイドライン」としてJAIRAより市場開示されており、高品質な調査手法として高く評価されています。
このように個人の経験ややり方でおこなうのとは明らかに信頼性の度合いが違うと言えます。診断結果は信頼できるエビデンスであることが非常に重要です。発注者側としても安全第一の意識は高く持たねばなりませんし、調査を行う側も安心と信頼を担保するために、JAIRA法のような厳格な規格は必須と言えます。