概要
Terra Drone株式会社（以下 テラドローン）は、2024年7月26日、平面の設計図と3Dモデルが連動できるほ場整備設計ソフト「Terra Insights Planner」を発表というリリースニュースをお届けします。
平面の設計図と3Dモデルの連動で作業の効率化を実現
開発背景
障害物との距離など従来の平面図だけでは設計全体を把握することが難しく、設計ミスやコミュニケーションの齟齬が発生しやすいという課題がありました。
また、設計業務において図面作成や数量計算に多くの業務時間を要し、手作業による数量計算で集計ミス等が発生することもありました。これらの課題を解決するために、ほ場整備においての業務の効率化と品質向上を実現する「Terra Insights Planner」の開発に至りました。
「Terra Insights Planner」は、平面の設計図と3Dモデルの連動で設計した物を視覚的に確認できるほ場整備設計ソフトです。設計者はアイデアを3Dモデルとしてリアルタイムに表示し、詳細なフィードバックを得ることができます。
https://tip.terra-drone.net/
特徴
①平面の設計図と3Dモデルの連動
平面の設計図上のポイントを動かすと、3Dモデルがそれに合わせて自動的に対応して形を変えます。
このとき、ポイントの中心には角度が表示され、形が変化するとその角度もリアルタイムで更新されます。
②障害物との距離確認
障害物のモデルを作成すると、その障害物と配管経路との距離が表記されます。
平面の設計図には平面上の距離と立体的に測った最短距離が表示され、地形データを使わずに障害物だけを確認することが可能です。
③パラメータの設定とデータベースの作成
設計図にパラメータを入力することで、3Dモデルを簡単に作成できます。
また、部品のデータベースはCSVファイルで管理されており、必要に応じて簡単に部品を追加することができます。
④各種図面作成
作成した3Dモデルの属性情報を利用して数量表や管轄図、横断図清書などを作成できます。
今後の展望
テラドローンは、今後も現場の声を反映しながら、さらに使いやすく高機能なソフトウェアの開発を進めていきます。また、他分野への応用やさらなる機能追加を検討し、土木工事の設計、施工業務の効率化と品質向上に努めてまいります。これにより、土木業界全体の生産性向上に寄与することを目指します。
資料引用：テラドローン
おわりに
「Terra Insights Planner」は、まだ圃場整備設計での運用からのリリースだが、測量用・点検用ドローンを石油ガス・化学・建設業界などへ提供しているテラドローン社としては、大平面での活用を視野に入れているとすれば、メガソーラー発電での運用が思い浮かぶだろう。
大規模な農地整備は現代の日本では望めないとすれば、休耕田から電力を生み出すという考えが挙げられる。その場合には、効率の良い日射角度や年間発電量はいくらなのか等々をシミュレーションしなければならないだろう。そうしたケースでの「Terra Insights Planner」の用途の一例かもしれない。
参考・関連情報・お問い合わせなど
□Terra Drone株式会社
リリースニュース：https://terra-drone.net/17561
メール: pr@terra-drone.co.jp
HP : http://www.terra-drone.net
