概要
株式会社竹中工務店(以下、竹中工務店)が長い歴史の中で積み重ねてきた建物・土地に関する独自のデータと、多様で膨大なオープンデータを地理情報システムGIS※1により統合することで、お客様の事業計画に必要な、土地の選定・評価・活用をするためのプラットフォーム「GISCOVERY®(ジスカバリー)」※2を開発したというリリースニュースをお届けいたします。
土地の可能性を探索するプラットフォーム「GISCOVERY®」
600種類以上のGISデータを活用し、お客様の事業計画を迅速かつ正確にサポート
竹中工務店は「まちづくり総合エンジニアリング企業」として、このGISプラットフォーム「GISCOVERY®(ジスカバリー)」を用い、土地の潜在的な可能性を正確かつスピーディに検討・立案することで、お客様の事業計画推進をサポートしていきます。
※1 GIS:Geographic Information Systemの略称。
位置に関する情報を持った様々なデータ(空間データ)を総合的に管理・加工、視覚的に表示して重ね合わせることで、高度な分析や評価、迅速な判断を可能にする技術。
※2 Esriが提供するGIS製品を使用しています。
「GISCOVERY」の3つのソリューション
1.土地を「探す」
用途地域や公示地価といった一般的なデータに加え、駅・バス停等からの徒歩距離や周辺道路の人流、周辺施設のデータを重ね合わせます。さらに、敷地の面積や形状によって絞り込むことで、お客様それぞれの事業計画に最適な候補地をご提案いたします。
2.土地を「評価する」
竹中工務店が蓄積した膨大なデータの中から評価指標とするデータを選定し、重ね合わせ評価を行うことで、土地が持つ潜在的な可能性を評価します。さらに、お客様が保有するデータを組み合わせることで、独自の分析を行うことも可能です。
3.土地を「活用する」
周辺との人流や物流、日射や通風、眺望等の多角的な視点から、その土地が持つ潜在的な可能性を最大限生かす建築計画を立案します。
また、環境や生物多様性に配慮した計画、カーボンニュートラルへの貢献や自然災害への対策等、周辺地域とのつながりを考慮した検討を行うことも可能です。
「GISCOVERY」の特長
・竹中工務店独自のデータ+有償無償の公開データを600種類以上実装したGISデータプラット フォームで、3D都市モデル、ハザード、都市計画、緑地、人口動態、交通、など、土地 評価に有用で膨大なデータを整備しています。
・データを2D・3Dマップ上で可視化することで、分析・評価が可能となり、新たな土地の可能性を探索することができます。
・これまでは実際に現地に赴き情報収集をしながら、個人の経験や知識も踏まえて行ってきた土地選定や土地評価の大幅な業務の軽減と効率化が可能です。
「GISCOVERY」のシステム概要
資料引用:竹中工務店
おわりに
プラットフォーム「GISCOVERY®(ジスカバリー)」は、Esri社が提供するGIS製品を使用しているということなのですが、このEsri社、本社は米国、カリフォルニア州レッドランズにあり、現代社会に GIS(地理情報システム)で大きな貢献を果たしているグルーバル企業です。
そして、Esri社のソフトウェアは、世界最大の都市やほとんどの国の政府を含む 350,000 以上の組織に導入されているとのことです。
日本国内の活用事例(https://www.esrij.com/case-studies/list/)を簡単に拝見しても、既に行政サービスのDX化や建設や土木のDX推進、農地管理、災害地警告等々のシステムを支える「ArcGIS」シリーズとして活用されている模様です。
さながら…その行政区、「ArcGIS」、入ってる? という時代ですね。
参考・関連情報・お問い合わせなど
□株式会社竹中工務店
リリースニュース:
https://www.takenaka.co.jp/news/2024/05/08/
□ESRIジャパン株式会社
https://www.esrij.com/