概要
ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)および株式会社竹中工務店(以下「竹中工務店」)は、ソフトバンクが提供する、オフィス内スペースの企業間シェアリングやビル設備のスマホ連携を実現してスマートな働き方を支援するソリューション「WorkOffice+(ワークオフィスプラス)」と、竹中工務店が提供する、ビルの設備監視データやIoTセンサーなどから収集したデータを蓄積するクラウド型の建物OS「ビルコミ」を基盤にしたスマートビルソリューションパッケージ「ビルコミプラス」が連携※1。加えて、2023年3月に、竹中工務店と同社のグループ会社である株式会社アサヒファシリティズ(以下「アサヒファシリティズ」)は、共同で所有する「竹中セントラルビル サウス」(2022年10月開業)に「ビルコミプラス」を導入。今後、ソフトバンクと竹中工務店は協力して、竹中工務店が提供する「ビルコミプラス」を展開し、オフィスの快適性の実現とカーボンニュートラルに向けた脱炭素化を支援する取り組みをみつめます。
「WorkOffice+」✕「ビルコミプラス」
近年、テレワークと出社勤務を組み合わせるなど、働く場所や時間を自由に選べる柔軟な働き方が普及すると同時に、労働人口減少に伴う人材の獲得が課題となる中、単なる箱としてではなく、空間としての快適性や魅力を持ったオフィスビルへのニーズが高まっています。
「ビルコミプラス」は、「ビルコミ」を基盤に、ビルの各種IoTセンサーや設備、ユーザー向けのアプリなどが連携したスマートビルソリューションパッケージで、ビルの運用効率やユーザーの利便性向上を実現します。
今回、「WorkOffice+」と「ビルコミプラス」が連携することで、入居者は、「WorkOffice+」の環境可視化機能を使って、オフィス空間の温湿度や混雑度、ビル内のトイレの満空情報などを「WorkOffice+」のスマホアプリなどで確認できます。
また、入居者は環境可視化機能のオプション「リクエスト機能」を使って、暑い/寒いなどの体感をビル管理者に通知※2し、ビル管理者がその情報を参考に空調を調整することが可能です。
入居者は、事前にオフィス空間の環境を確認して、より快適な場所を選択して働いたり、出社時間を調整して混雑を回避したりすることが可能になる他、ビル管理者は「リクエスト機能」の活用により、消費電力の適正化と入居者の快適性をバランスよく両立でき、カーボンニュートラルに向けた脱炭素化を期待できます。
将来的には、リクエスト機能を通して得た情報を基に空調などを自動で制御したり、「WorkOffice+」で予約された会議開始時刻の前に自動で空調を入れたりするなど、「WorkOffice+」と設備の自動連携も視野に入れています。
[注]
※1 「WorkOffice+」は「ビルコミプラス」以外のビル管理ソリューションと連携して利用することも可能です。また、「ビルコミプラス」は「WorkOffice+」以外のアプリケーションと連携することも可能です。(共に一定の条件があります)
※2 「ビルコミプラス」では「ビルコミ」を経由して通知します。「WorkOffice+」の環境可視化機能におけるリクエスト機能の通知先は、各種ビル管理システムの他、ビル管理者や入居企業の管理者などを任意で設定できます。
「ビルコミプラス」について
クラウド型の建物OSである「ビルコミ」に、環境の変化・技術変革に即応する「IoTセンサーネットワーク」、拡張性・選択性がある「ファシリティメニュー」、ユーザーの利便性を追求した「アプリメニュー」を加えて構成されたスマートビル実現のためのソリューションパッケージです。ビルの設備を更新することなくソフトウエアのアップデートのみで、建築・設備システムの運用性能を高めていくことが可能です。
「ビルコミプラス」に関するプレスリリース:https://www.takenaka.co.jp/news/2022/10/01/
「ビルコミ」サービスサイト:https://www.takenaka.co.jp/solution/future/builcomi/
「WorkOffice+」について
オフィスビルの利用に関わるさまざまな機能を一つに集約したソリューションで、スマホアプリなどで、ビルの管理者が入居者向けに情報発信を行ったり、入居者が会議室の予約や来訪者用のQRコードの発行などを行ったりすることができます。2022年12月に新たに実装した環境可視化機能は、ビルに設置されたIoTセンサーなどから収集したデータと連携することで、ビル内外の温湿度やCO2濃度、混雑度、トイレの満空情報をアプリなどで可視化できます。また、環境可視化機能のオプションのリクエスト機能では、ビル管理者は任意で項目(温度、換気など)と回答(暑い/寒い、する/しないなど)を設定でき、入居者がリクエストを送信できます。
サービスサイト:https://www.softbank.jp/biz/services/analytics/smartworksolution/
法人のお客さまからの問い合わせ先:
https://www.softbank.jp/biz/contact-us/demand/analytics/smartworksolution-inquiry/
資料引用:竹中工務店/ソフトバンク
おわりに
IoTセンサーなどから収集されたデータを分析することで、ビル内の利用状況や消費電力などを把握し、省エネルギー効果の高い施策で、ビルの環境負荷を低減し、持続可能な社会の実現を目指す二社の取り組みでした。
「WorkOffice+」の環境可視化機能は上記の画像イメージから見ても、ウイズコロナ社会下でのオフィス内の混雑状況をリアルタイムで把握し、密を避けることも想定されているのでしょう。
さらに、画像センサーもリストされていることからも、「ビルコミプラス」の管轄下にあるビルのセキュリティーシステムと連携させることで、監視カメラ映像と合わせて不審者の行動や不審な物品の持ち込みなどを検知し、ビルのセキュリティーを強化することも考えられるでしょう。
快適であり安全であるビジネス空間を提供できれば、その建造物の資産価値は上昇する。
いいサイクルが築かれるタッグと言えるでしょう。
参考・関連情報・お問い合わせなど
□株式会社竹中工務店
リリースニュース:
https://www.takenaka.co.jp/news/2023/03/02/pdf/20230313.pdf
□ソフトバンク株式会社
https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2023/20230313_01/