概要
西武建設株式会社(以下、西武建設)が2020年から開発してきた「西武建設式ラインドローンシステム」は日本建築ドローン協会(JADA)における建築ドローン技術評価を取得し、新技術情報共有システム(NETIS)にラインドローンシステムとして技術登録されています。
この度、弊社SUGITECは国内初にこの「ラインドローンシステム」を導入し、都市部の調査で周辺環境に配慮した安心安全に建物診断ができる体制を構築できましたことをお知らせ致します。
本日は「ラインドローンシステム」について見つめて参ります。
ドローンを釣る!?「ラインドローンシステム」
過去のスギブログでもご紹介したプロトタイプの「ラインドローン」の記事が懐かしいですが、
西武建設が建築ドローン技術評価を取得した「ラインドローン」は建物等の屋上と地上の2箇所をラインで結び、そのライン間を係留したドローンが飛行することで、物理的な飛行制限を設け、これまで危険とされてきた場所、飛行制限のかかる都市部や人口密集地域での安全なドローン飛行を可能にする点検システムです。
調査工程はドローンに専用の治具を装着し、縦または横方向の2点間に紐状のラインを張る。
治具にラインを通し、ドローンの移動を制限して危険範囲を特定。
暴走・墜落を防止し、ふらつきが少ない飛行で、周辺環境に安全性を保った精度の高い構造物の点検や調査ができます。
●ブラケット / ●リング付きロープ/ ●非常落下防止ロープ/
●ブラケットレシーバー / ●セイフティポート /
●ドローンとラインを接続するアダプター (Phantom3・4 用/MAVIC2用)
●ライン(スーパーストロングPE12 号/ ヘラクレスPE12 号)
●リール(LEOBRITZ500J・S400/BeastMaster 6000・9000 等)
「西武建設式ラインドローンシステム」の導入で得れる現場への効果
□安全性が高い
・コントロール不能時、物理的にドローンの逸脱を防止
・墜落した場合も離発着地点に落下
□効率化が図れる
・点検時、足場を組む必要がない
・設置、段取り換えが簡単
□機動性が魅力
・台車等で運搬・移動が容易
・機械を使用せず人力で可能
調査企業にとっては点検工程の短縮がはかれ、施主様にも低コストで調査が行え、なおかつ、周辺住環境に安全安心を保つことができる三方よしの点も導入のポイントにもなりました。
SUGITECはこの度の「西武建設式ラインドローンシステム」の提携導入をドローン技術の安全対策として、また弊社のドローン赤外線に利用できるように技術開発をさらに進めて参ります。
古都京都の空からの「建物診断」を安全に正確に、目に見えるかたちで診断結果をご提示、そして、改修のご提案を致します。
おわりに
本日の釣果は「Phantom」と「ビルメンテナンスデータ」と記すべきでしょうか。
使用されているラインは「スーパーストロングPE12号/ ヘラクレスPE12号」ですが、通常の釣りで使用されるのは、0.8号や1.5号ですから、12号というのがかなりの特注かつ強度なのはわかります。
ドローン調査員のジギングのスキル養成も必要な時代が到来ということでしょう。
引用参考・関連情報・お問い合わせなど
□西武建設株式会社
TEL:04-2926-3314
https://www.seibu-const.co.jp/
「ラインドローンシステム」
https://www.seibu-const.co.jp/technology/linedrone/index.html