概要
9月は各業界で展示会や見本市が開催し始める月。関西でも、9月の最初の週に神戸で開催される「第1回 ドローンサミット」が開催。ACSL製国産ドローンの実機展示と紹介プレゼンテーションの中身をお知らせします。
第1回ドローンサミット
主催は内閣官房小型無人機等対策推進室・兵庫県。
ドローンの社会実装を進めるためには、持続可能な事業形態の形成と、社会的受容性の拡大が必要とし、現在、各自治体で行われている各種の実証実験等の取組を全国的に発信すると共に、自治体間の連携を強化し、より一層ドローンの社会実装を加速させるため、国と自治体で開催する今回のサミット。
全国から特別展示【次世代モビリティ&ドローン】ゾーン出展事業者(68社・団体)と兵庫県・NIRO令和4年度ドローン社会実装促進実証事業ドローンコーナー出展事業者(10社)の総勢78社が出展します。
本日は出展企業のプレスニュースより株式会社ACSL(以下、ACSL)の記事にフォーカスします。
ACSL✕ 岩本石油
株式会社ACSL (以下、ACSL)は、岩本石油株式会社(以下「岩本石油」)と共同で、2022年9月1日(木)~2日(金)に神戸国際展示場(神戸ポートアイランド)にて開催される「第1回 ドローンサミット」の特別展示「次世代モビリティ&ドローン」ゾーンに出展します。
【見どころ】
触って試せるSOTEN(蒼天)と基地局アプリケーション「TAKEOFF」
ブース内のSOTEN(蒼天)展示台では、来場者の方に触っていただける機体と、ワンタッチで切り替えが可能な4種のカメラ(標準カメラ、赤外線+可視カメラ、光学ズームカメラ、マルチスペクトルカメラ)をご用意しており、実際に撮影している映像をモニターに映しながら試していただくことが可能です。また、より直感的な操作が可能なSOTENの基地局アプリケーション「TAKEOFF」の操作性もお試しいただけます。
SOTEN、PF2-AE、Fi4の活用事例についてプレゼンテーションを実施
SOTEN(蒼天)を活用した点検及び計測の事例の紹介、下水道管点検などで活躍する閉鎖環境点検ドローンFi4、より使いやすく、よりセキュアを追求した3タイプの中型産業用ドローンPF2-AE(Advanced Edition)についてご紹介させていただきます。
■プレゼンテーション内容
1)現場の4K「キツイ・キタナイ・キケン・クサイ」を解決!閉鎖環境点検ドローンFi4のご紹介
2)SOTENを活用した点検及び計測事例のご紹介
3)より使いやすく、よりセキュアを追求した国産ドローン「PF2-AE」のご紹介
■プレゼンテーション実施スケジュール
9月1日(木)~2日(金)A-05ブース
午前の部
・11:00〜11:15 プレゼン 「閉鎖環境点検ドローンFi4のご紹介」
・11:45〜12:00 プレゼン 「SOTENの活用事例のご紹介」
午後の部
・12:30〜12:45 プレゼン 「PF2-AEのご紹介」
・13:30〜13:45 プレゼン 「閉鎖環境点検ドローンFi4のご紹介」
・14:30〜14:45 プレゼン 「SOTENの活用事例ご紹介」
・15:30〜15:45 プレゼン 「PF2-AEのご紹介」
■展示会詳細
名称:第1回ドローンサミット
会期:令和4年9月1日(木)・2日(金)10:00〜17:00
会場:神戸国際展示場2号館(神戸ポートアイランド)
ブース場所:次世代モビリティ&ドローンエリア内 A-05
入場方法:完全事前登録制 お申込みページ ⇒https://www.kobemesse.com/entry
■ACSL社製ドローン「SOTEN(蒼天)」について
SOTEN は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)事業である「安全安心なドローン基盤技術開発」にて開発した、高セキュリティ対応の小型空撮ドローンです。
■ACSL社製ドローン「PF2-AE」について
PF2-AEは、これまで多数の実績をもつPF2をベースとし、「物流」、「点検」、「災害・警備」用途に特化した仕様にて、新たにリリースされた産業用ドローンです。
LTE通信標準搭載の物流用途に特化した機体。
・ 内容物重量1.5kgの搬送が可能
・ 送信機2台により、離陸・着陸地点での安全な監視が可能
・ マーカー着陸機能により着陸マットを認識し精密に着陸
・ LTE通信を用いた映像伝送、テレメトリ伝送により、見通しの悪い場所でも通信を確保
(目視外飛行が可能)
一般的な可視カメラや赤外線カメラによる点検を想定した機体。
・ 4種類のカメラが搭載可能(可視カメラ、赤外線カメラ、ズーム機能搭載の可視カメラなど)
・ 同一ジンバルで4種類のカメラ交換が可能、用途に合わせてユーザーが簡単に付け替えできる
・ 水平方向360°の衝突回避機能を備える
LTE通信による目視外飛行にも対応可能な機体。
・ PF2-AE Inspection と同様に4種類のカメラが搭載可能(可視カメラや赤外線カメラ、ズーム
機能搭載の可視カメラなど)
・ 同一ジンバルで4種類のカメラ交換が可能、用途に合わせてユーザーが簡単に付け替えできる
・ LTE通信を用いた映像伝送、テレメトリ伝送により見通しの悪い場所でも通信を確保
(目視外飛行が可能)
なお、PF2-AE Inspection、PF2-AE Disaster Relief / Patrol は、要望に合わせて上記の4種類のカメラから選択が可能。同一ジンバルで、用途に合わせて簡単に付け替えができる。
■ACSL社製ドローン「Fi4」について
Fi4は、下水道管路等の閉鎖性空間を飛行する調査用ドローンとして、株式会社ACSLと株式会社NJSにて共同開発された産業用ドローンです。
おわりに
産業用ドローンは、少子高齢化に伴うさまざまな社会問題解決のためのロボティクス技術の一つとして注目されており、今後の暮らしにますます密接に関わってくるものと予測されています。
そうした中、2020年9月、政府は、「調達はセキュリティが担保されたドローンに限定」し、「既存導入されているドローンについても速やかな置き換え」を実施する方針を公表し、セキュアなドローンへの需要が高まっている実情があります。
ご承知のように、2020年の改正航空法に基づき、2022年6月20日より無人航空機の登録制度が開始され、ドローンを取り巻くルールが整備されつつあります。
そうした背景を背にし、7月にリリースしたPF2-AEは、ACSLがソースコードレベルから独自開発したフライトコントローラを搭載し、通信を暗号化することで情報漏洩の可能性を低減。
また、リモートIDモジュールを搭載し、無人航空機の登録制度にも対応している仕様です。
また、昨年末からオープン価格で販売を開始し、2022年3月より出荷しているSOTEN。
特徴としてデータの漏洩や機体の乗っ取りを防ぐ高いセキュリティ性能で、撮影画像や飛行記録は暗号化され、国内のサーバーに保存される安全性を謳っています。
ドローン市場は中国製が高いシェアを掌握しており、政府は安全保障の観点などから16億円を投じて国内の企業に開発を委託。
その肝いり機体が「SOTEN」でもあります。
しかし、今年の6月には飛行中の不具合が判明し、運用制限が必要となる事態に陥る。
ユーザー個別に、飛行中の不具合及び運用制限の詳細に関するサービスレターを発送し、不具合に対するアップデートを進めており、2022年7月前半までに不具合の解消を実施しているとのこと。
また、SOTENのオープン価格を見ても、標準機体セットで、181万円。
さらに、標準機体+VFRパックは278万円、LTE機体+VFRパックでは303万円。
価格の体感的にも自動車並みの機体です。
対して、サンプル比較としてDJI製 Mavic 3の本体価格は253,000円。
体感的にもパソコン並みの価格。
道半ばの試練なのは分かります。どの分野でも辿る関門です。
されど、性能と価格。
後塵を拝した国産ドローンの活路はこれからの舵取りにかかっている。
引用参考・関連情報・お問い合わせなど
□株式会社ACSL
リリースニュース:
https://www.acsl.co.jp/news-release/press-release/2533/
□岩本石油株式会社
無人航空機事業部
E-mail:drone@iw-group.co.jp
TEL::073-423-3202
HP:http://www.iw-group.co.jp/
ACSL社の特約店として同社ドローンの販売及び導入サポート、自社保有機体を用いたサービス提供を行っています。
2021年12月より、岩本石油は、無人航空機事業としてACSL社と代理店契約を締結。従来機種の販売、導入サポートに加え、急拡大している「高いセキュリティを実現したドローンの需要」に対応するべく、SOTEN(蒼天)の取扱い及び販売を開始します。
2022年3月からは、グループ会社の保険代理店(株式会社サウスコア)より、SOTEN専用保険のリリースも開始。あらゆる産業用途でユーザー様が安全安心にドローン活用いただけるよう、商品提供を行ってまいります。