概要
5月に国土交通省からの承認取得によって、日中・夜間を問わず、現地完全無人での全自動ドローンの遠隔飛行を可能にしたafterFIT。現地とオンラインからおおくりする、彼らの「夏のデモンストレーション」のおしらせニュースをお届けします。
afterFITの全自動ドローン
再生可能エネルギーの普及・維持・活用を主要事業としている株式会社afterFIT(以下、afterFIT)は、全自動ドローンによる日中の太陽光発電所(自社管理)の保守点検を2022年2月より運用を開始している。続けて5月に国土交通省からの承認取得によって、日中・夜間を問わず、現地完全無人での全自動ドローンの遠隔飛行を可能に至った。
2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、国が太陽光を中心に再エネ電源を現状のおよそ2倍に増やす目標を掲げる一方、世界的な銅資源の高騰で、頻発する太陽光発電所での銅線盗難被害が数年前から問題となっている。
afterFITはかねてより、保守管理のみならず、太陽光発電所の防犯・監視における全自動ドローンの活用を目指している。なお、全自動ドローンの夜間の目視外飛行(補助者なし)の承認取得は、国内で初めての事例となる。
全自動ドローンは太陽光発電所にDroneNest(充電ポート)とドローンを設置し、東京本社のパソコン画面上で飛行開始のボタンを押すと、あらかじめ決められた点検ルートに沿って自動で飛行する。
機体に搭載された赤外線カメラで太陽光パネルの撮影を行い、自動的にDroneNestに戻る。
1回の点検時間は20分程度で、充電は60分で完了する。
ドローンによる太陽光発電所の点検は近年一般的に行われているが、それを遠隔かつ全自動で行うことで、点検効率をさらに向上させることができる。
また、全自動ドローンを防犯・監視システムとも連携させることで、監視システムが異常検知した場所へドローンを飛行させ、遠隔地から侵入者への警告を行うことが可能になる。
afterFITは今後、自社管理発電所において夜間に全自動ドローンの無人運用の検証を行い、夜間の侵入者検知・警告に関する有効性を確認し、自社管理以外の発電所に向けてもソリューション提供や導入提案を進めている。
そのafterFIT社からの「夏のデモンストレーション」のおしらせです。
現地・オンラインにて両開催 飛行の実演と活用事例をご紹介
afterFITは、8月22日(月)及び8月23日(火)、ドローンポート付き全自動ドローン(DroneNest)の公開飛行デモンストレーションを、現地参加型およびオンライン参加型の2つのパターンにて開催します。
デモンストレーションでは、実際に北関東エリアの太陽光発電所に設置されたDroneNestとドローンの実機を用いて飛行の実演をします。
DroneNestから離陸し発電所内を飛行後、帰還、自動充電までの一連の流れをご確認いただけます。
今、ドローンはただ撮影をするだけではなく、災害・土木測量・工事進捗・設備点検・農業・物流などさまざまな分野での活用が始まっています。
2022年度中には有人地帯での目視外飛行(レベル4飛行)が実現可能になることが取り上げられますが、実務でドローンが活用できる分野は、現状のレベル1〜レベル3環境でもまだまだ多くあります。
デモの中では、現地無人の遠隔操縦だからこそ活用できる事例、現地に操縦者なしで運用ができるメリットについてご紹介いたします。ドローン活用中の企業様、もしくは今後活用を検討されている企業様問わず、ご興味のある方にご参加いただきたいデモンストレーション内容となっている。
おすすめしたい事業者層
・定期的な設備巡回をしたい事業者
・拠点が複数あり、全拠点に操縦者を配置するのが難しい事業者
・ドローンポートを活用した自動充電型ドローンに興味がある事業者
・自動充電型ドローンをお客様に提案したいドローンサービス事業者
■開催概要・お申込み
日時 :3つの時間枠を用意しております。
1. 8月22日(月)13:45〜16:00 現地ご案内
2. 8月23日(火)10:00〜12:00 オンラインでのデモンストレーション(Zoom)
3. 8月23日(火)13:45〜16:00 現地ご案内
※現地のご案内は、各時間帯ともに最大5社15名程度を予定しております。
数に限りがございますので、お早めにお申込みください。
内容 :システムの概要説明
デモンストレーション(PCを用いた操縦とDroneNestからの離着陸)
活用イメージのご紹介
質疑応答
対応者 :株式会社afterFIT ドローンチーム 奥村英樹
集合場所:1.と3.の現地ご案内の場合、那須塩原駅から車で35分の場所にご集合いただき、更に車で5分ほど移動をお願いいたします。
公共交通機関ご利用の方は、移動手段について別途ご相談ください。
※詳細はお申込みいただいた方へご案内いたします。
お申込み方法:
申込フォーム(https://forms.gle/bVnSLLGPqP83eEwW6)より必要事項をご登録ください。
お申込み締切:2022年8月18日(木)18:00
お問い合わせ先:sales_drone@afterfit.co.jp
※本デモンストレーションは、ご参加の皆様およびスタッフの安全・安心を第一に考え、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策を徹底のうえ実施いたします。
■対応者プロフィール
奥村英樹
2021年4月よりafterFITに参画し、ドローンチームリーダーとして太陽光発電分野におけるドローンの活用推進。自社の操縦者育成やドローン関連のシステム開発に従事するとともに、全自動型ドローンによる夜間の補助者なし目視外飛行を実施。以前は、国産ドローンメーカーACSLにて、国内初の小型無人航空機(ドローン)の補助者なし目視外飛行を実施。Bloom Energy Japan株式会社にて、業務産業用燃料電池の国内市場創出に貢献。
■afterFITについて
グリーンに特化し、発電・送電・売電の電力3事業を展開するグリーン電力会社。 自社で開発から保守管理まですべてを一気通貫で行える強みを生かし、発電事業領域で成長。 その実績を生かし、AIを活用した発電適地探しや大規模蓄電池をアルゴリズム制御するシステム開発など、 グリーン電力の課題解決技術に力を入れている。「しろくま電力(ぱわー)https://shirokumapower.com/」ブランドで電力小売り事業も展開。
創業 2016年10月
代表者 代表取締役 谷本 貫造
URL https://afterfit.co.jp/
おわりに
夜間の飛行点検兼警備を担う全自動ドローンの運用。
今、思いつくかぎりを挙げてみると、たとえば、警備面となると、遠隔地に所有する空き家の警備管理や倉庫警備。農業分野に目を向ければ、収穫物の盗難監視と並行して害獣対策が可能だろう。
また、建設分野とすれば、重機や資材盗難の監視や不法侵入の監視などが思い浮かびますが、なかなか夜間となると防犯の側面でのケースばかりを想定してしまいがちです。
今のところは事業者レベルでの活用にある全自動ドローン運用。個人レベルで、こうしたシステムをDIYなりに構築できる未来は到来するのでしょうか。
頼もしくおもえる反面、やや怖い感想をおぼえるライターのつぶやきを添えて、本日はクローズと致します。
参考・関連情報・お問い合わせなど
□株式会社afterFIT
https://afterfit.co.jp/
リリースニュース:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000081.000055631.html