概要
測量・測位ソリューションの開発・製造・販売を行う株式会社ニコン・トリンブル(以下、ニコン・トリンブル)が、複合現実(Mixed Reality)の活用を推進するMicrosoft社のHoloLens 2並びにTrimble XR10専用のサングラス型アクセサリ『Trimble HoloTint(トリンブル ホロティント)』の国内販売を開始したというニュースリリースです。
昨日の朝日新聞に、株式会社ニコン(以下、ニコン)がデジタル一眼レフカメラの開発を中止という記事が掲載されています。
1959年から60年以上にわたり、プロや愛好者向けに幅広い機種を販売してきたニコン。
今後は成長が見込めるミラーレスカメラの開発、生産に転換するとのこと。
1959年、ニコンはフィルム一眼レフ「ニコンF」を初めて販売。
90年代にはデジタル一眼レフに主軸を移します。
最新機種は2020年6月発売した「D6」。D6のボディーは宮城県の工場で生産していましたが、2021年にタイの子会社工場に移管しています。
一眼レフの市場は縮小傾向で、ニコンはひとまず新規開発を中止。
しかし、既存製品の生産や販売は続け、将来は開発を再開する可能性もあるという。
ニコンは「デジタル一眼レフカメラの生産、販売、サポートは継続しており、引き続き安心してご利用いただきたい」とコメント。
フィルム式一眼レフカメラがデジタル一眼レフカメラへと変わっていったように、デジタル一眼レフカメラがミラーレスカメラに置き換わっていくのは、技術発展の流れ。
理由は、シンプルにより便利に、失敗なく撮れるカメラとなっていくこと。新規開発のリソースを一眼レフよりもミラーレスカメラに集中するのは、的確な経営方針の選択肢でしょう。
ただし、一眼レフカメラには光学ファインダーという、被写体をダイレクトに見ることができるという最大の魅力があります。
この魅力ゆえに一眼レフから離れられないという愛好家が世界に多くいらっしゃるのもかけがえのないカメラだからでしょう。
さて、本日は本家ニコンと米国Trimble Inc.との合弁企業であり、大手測量機器メーカーのひとつである株式会社ニコン・トリンブル(以下、ニコン・トリンブル)のリリースニュースをお届けします。
『Trimble HoloTint』登場
屋外でも3Dモデルをあざやかに重畳!
照度に対応して濃度を調整するサングラス型アクセサリ『Trimble HoloTint』登場。
~HoloLens 2※でもTrimble XR10※でも装着可能、MRの可能性が拡がる~
※https://www.microsoft.com/ja-jp/hololens
※https://www.nikon-trimble.co.jp/TrimbleXR10/
2022年7月12日、測量・測位ソリューションの開発・製造・販売を行う株式会社ニコン・トリンブルは、複合現実(Mixed Reality)の活用を推進するMicrosoft社のHoloLens 2並びにTrimble XR10専用のサングラス型アクセサリ『Trimble HoloTint(トリンブル ホロティント)』の国内販売を開始いたします。
Trimble HoloTintは調光レンズを採用したTrimble XR10ならびにHoloLens 2専用アクセサリです。
現実の現場風景の上に、建物や建設機械などの3Dモデルを実寸大で重ね、立体的に見られるMR(複合現実)デバイスの代表的なものにマイクロソフトの「HoloLens 2」や、それを専用ヘルメットと一体化したニコン・トリンブルの「Trimble XR10」があります。
しかし、現実空間中にデジタルのコンテンツを重ね合わせて表示するTrimble XR10やHoloLens 2はシースルーホログラフィックレンズを使用しているため、周りの明るさの影響を大きく受けデジタルコンテンツが見えづらくなる場合がありました。
Trimbleでは周辺環境の紫外線量を感知し明るさを調整する調光レンズをサングラス型アクセサリTrimble HoloTintに採用することで、環境に依存しないストレスフリーなデバイス利用を実現します。
Trimble XR10、HoloLens 2専用に開発された調光サングラス
本製品はTrimble XR10だけでなくHoloLens 2でも使用できるよう開発されたアクセサリです。
専用のアタッチメントを加えることにより、いつでもアクセサリを脱着することができるため、
Mixed Realityデバイスの日常使いが可能となります。
サングラス型アクセサリ『Trimble HoloTint』の基本仕様
Trimble HoloTintはTrimble XR10、HoloLens 2の前面に装着するサングラス型のアクセサリであり、基本仕様は以下の通りです。
フォトクロミック/フォトクロマティック(調光レンズ)
本アクセサリは調光レンズを採用しています。周辺の紫外線量に応じてレンズを暗くする特殊なコーティングがされている為、光量に応じて色合いのレベルを自動調整します。
レンズ濃度
暗い場所や通常の明るさの場所では可視光透過率(VLT)45.2%の間で調整し、明るい場所で使用する場合はVLTを最大11.0%まで調整します。
色合いの調整スピード
レンズの色合い調整スピードは暗所から明所の移動の場合は約30秒、明所から暗所の移動の場合は約90秒で調整します。
対応デバイス
Trimble HoloTintはHoloLens 2、HoloLens 2 Industrial Edition、HoloLens 2 Development Edition、Trimble XR10に対応します。
クラウド型MRシステムとサングラス型アクセサリの導入によりMR活用の場を拡張
TrimbleはクラウドサービスをベースとしたMRシステム『Trimble Connect MR』を提供しています。
プロジェクトに関わるあらゆるデータをクラウドで一元管理、格納したデータの中から必要なデータをMR表示し現場作業に活かすことができるため、必要なデータを何時でも・誰でも必要な形で確認することができ、現場作業の効率化を実現します。
クラウドをベースとし、データをMR活用できる本サービスを活用することにより、プロジェクト全体に関係する情報をシームレスに共有することができ、業務のDX化を推進します。
※製品情報はこちら
https://www.nikon-trimble.co.jp/products/product_detail.html?tid=371
【販売情報】
受注開始:2022年7月12日
販売窓口:当社ビルディングソリューション推進部並びに認定販売店にて受注を開始します。
※7月中は先行申し込みとさせていただきます。
▶ビルディング製品専用HP:https://building.nikon-trimble.co.jp/bld/
▶認定販売店ページ:https://building.nikon-trimble.co.jp/bld/dealer.html
【価格】
Trimble HoloTint:49,800円(税込 54,780円)
ビルディング製品最新情報は各種SNSよりご確認下さい。
▶Facebookページ:https://www.facebook.com/Nikon.Trimble.Building.Solution
▶Youtubeページ : https://www.youtube.com/channel/UC0qY8YEOxxfLQITZIWfjNTA
※本リリースに掲載する社名または製品名は、各社の商標または登録商標です。
おわりに
ちなみに弊社SUGITECも、HoloLens2を導入しております。(https://www.innovation.sugitec.net/24258/)
建設現場は太陽のもとでの作業されるのが常。
3D表示の淡いオブジェクト表示は直射日光を通すと白飛びするのは想像つきますし、使用者の目の保護も昨今の気象環境が激変する中で考えなければなりません。
これまでサングラスをしたうえにHoloLensをマウントして業務にあたられていた方には朗報なアクセサリーではないでしょうか。
価格面をみても、たとえば、Oakleyの偏光レンズのクラスでも3万弱はしますし、費用対効果を考えても妥当な価格帯と言えるでしょう。
本日も読んでいただき、ありがとうございました。
参考・関連情報・お問い合わせなど
株式会社ニコン・トリンブル
住所:東京都大田区南蒲田2-16-2
担当者: 安田/山元
E-mail:bss_info@nikon-trimble.co.jp
ニコン・トリンブル会社HP:https://www.nikon-trimble.co.jp/
リリース記事:
https://www.nikon-trimble.co.jp/info/news_detail.html?infoid=296
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000015437.html