概要
NEXCO東日本は、株式会社FaroStar(以下、FaroStar)と福島県南相馬市の協力で、ドローンの自動衝突回避システムの実証実験を行ったと発表した。
将来的にこれまで以上に増加していくであろう、ドローン活用を視野に入れた機体の安全飛行の確保が目的となっている。
自律飛行中のドローン同士が自動で衝突回避可能かの検証
このドローンの衝突回避の実証検証は、令和3年9月から募集していたNEXCO東日本のドラぷらイノベーションラボが主催のアクセラレータープログラム「E-NEXCO OPEN INNOVATION PROGRAM(イーネクスコ オープンイノベーションプログラム)」で採択された企業であるFaroStarとの実証実験となる。
実験は、福島県南相馬市のセデッテかしまの東側にある森林にて行われた。
実施の目的としては、将来の無人航空機やドローンの活用を視野に入れ、これら機体の安全飛行の確保が目的だ。
FaroStar開発の衝突防止自動制御技術である「AURORA(オーロラ)」を搭載したACSL製の国産ドローンを自動飛行させ、そこに別のドローンを近づけることで自動回避できるかの検証が行われた。
この「AURORA」は、航空機やドローンの飛行情報を取得し、そのデータから衝突する可能性を検知すると、AURORAから回避可能なWP(ウェイポイント)への回避指示が出される。無事に回避すると、元の飛行ルートへと戻るようになっている。
検証では飛行高度30m~50m、延長700mの飛行経路で実験が行われ、それぞれで衝突回避ができることが確認されたという。
株式会社インプレス、インプレス総合研究所の「ドローンビジネス調査報告書2021」によると、来年2023年には、国内のドローン市場規模は3,984億円に達する見込みだ。さらに様々な場面でのドローン活用の増加、また日常にドローンが飛び交う将来もそう遠くはないであろう。
参考・関連情報・お問い合わせなど
□NEXCO東日本:https://www.e-nexco.co.jp/
リリース記事:https://www.e-nexco.co.jp/pressroom/head_office/2022/0603/00011369.html
□株式会社FaroStar:https://www.farostar.jp/