バーチャル空間上でドローン操縦訓練が可能なシミュレーターが登場

sugitec

概要

株式会社ACSL(以下、ACSL)とVFR株式会社(以下、VFR)、株式会社理経(以下、理経)が、ACSLの国産ドローンである「SOTEN(蒼天)」をバーチャル空間上で再現して操縦訓練できるようにした、SOTENバーチャルトレーナーの開発を発表した。

時間・場所を選ばない操縦訓練の実現へ

これまで様々な業界・産業で活用され、また多くのソリューションを生み出してきたドローン。今後もさらに活用は拡大していくと見られますが、2022年は航空法の改正に伴う機体の認証制度や操縦ライセンス制度の実施、レベル4飛行の実現など、まさにドローンの転換点とも言える年。

そんな中、国産小型ドローンの「SOTEN」をリリースし、ドローンの社会実装加速に貢献してきたACSLには、ユーザーから「もっと気軽な操縦訓練をしたい」「再現が困難な実務を模した環境で訓練ができれば、実地訓練の時間を短縮できる」という課題意見があったようです。

資料:ACSL URL:https://www.acsl.co.jp/news-release/press-release/2445/

そこで、理経がVR環境を構築して開発したのが「SOTENバーチャルトレーナー」です。これはSOTENと同じUI(ユーザーインターフェース)を再現し、バーチャル上で飛行訓練を可能とするシステムとなっています。

国産ドローンのSOTENに特化したシミュレータで、シミュレーター内でのドローンの性能はSOTENと同じとなっており、またユーザーインターフェースに関しても同様のため、現実と同じ使用感で操作でき、カメラ撮影もシミュレーター内で訓練できるとのこと。

資料:ACSL URL:https://www.acsl.co.jp/news-release/press-release/2445/

バーチャルならではという部分では、重大災害に直結してもおかしくないヒヤリハットなどのトラブルに対応する訓練ができることです。現実では危険で実施できないようなことでも、バーチャルで訓練ができるのは大きなメリットと言えます。

3社では、このシミュレーターのベータ版の提供を開始し、2023年1月を予定している正式リリースに向けた改良を行っていくとのこと。また、メタバース空間にドローンの訓練スペースを展開し、複数人による同一空間内で訓練ができる仕組みも検証していくとのこと。

メタバース内ではさらに現実に近いリアルな訓練ができそうですね。訓練場所も必要とせず、どこからでも訓練できることから、今後はこういった活用方法も増えていきそうです。

参考・関連情報・お問い合わせなど

□株式会社ACSL:https://www.acsl.co.jp/
参考記事:https://www.acsl.co.jp/news-release/press-release/2445/

□VFR株式会社:https://vfr.co.jp/

□株式会社理経:https://www.rikei.co.jp/

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