概要
前田建設工業株式会社、前田道路株式会社、株式会社前田製作所などの共同持株会社であるインフロニア・ホールディングス株式会社(以下、インフロニア)は、株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)と、道路運営事業のDX化に向け協業。その第一歩目となる複数の実証実験を2022年4月18日(月)より開始した。
AIでの道路のひび割れ検知や書類のデジタル化など、道路運営事業の業務を効率化
インフロニアとドコモは道路運営事業のDX化に向け、複数の実証実験を開始したと発表した。具体的な内容としては、インフロニアグループの前田建設工業や愛知道路コンセッション株式会社(以下、ARC)における、AIによる道路ひび割れのAI検知と道路修繕計画策定の自動化、書類のデジタル化、音声認識による問い合わせ対応業務の効率化を目指す。
高度経済成長期に集中整備された国内の社会インフラは、今後20年間で建設後から50年以上経過割合が加速度的に高くなるため、それらの維持管理は喫緊の課題となっている。
しかし、ほとんどの地方公共団体では予算や人手不足、技術力不足であることが維持管理業務を行っていく上での懸念材料として挙げられているという。また、点検や道路修繕計画の策定業務など、人手に頼るアナログ業務が多く残っており、デジタル技術による効率化が急務とされている。
今回の実証実験では、ドコモのデジタルソリューションと、ドコモの協創パートナーであるNTTコムウェアの社会インフラDXソリューション「SmartMainTech」を活用し、また、新たな機能追加したシステム構築と、システムの本格導入に向けた検証を行う。
新たな機能としては、ドコモのAI-OCRでの書類のデジタル化と、API連携による既存の道路資産管理システムへの投入。
「SmartMainTech道路関連物点検サービス」のひび割れ検知AI技術による道路舗装の点検画像からのひび割れ率算出、道路修繕計画策定の自動化。
AI電話サービスに文字起こし機能を追加することによる問い合わせ業務の効率化、の3点となる。
今後、両社では今回の実証実験を踏まえ、さらなる課題やその解決方法を検討し、道路運営事業へのシステムの本格導入を行うことで、抜本的な業務効率化を実現しDXを加速していくとしている。
また、この実証実験はパートナーとともに人々の生活がより豊かになる技術の価値検証を行うドコモの「ライフスタイル共創ラボ」の取り組みの一環で、様々な産業分野で活用可能とする「イノベーション共創基盤」の開発も行っていくそうだ。
参考・関連情報・お問い合わせなど
□インフロニア・ホールディングス株式会社:https://www.infroneer.com/
□前田建設工業株式会社:http://www.maeda.co.jp/
参考記事:http://www.maeda.co.jp/news/2022/04/18/5272.html
□株式会社NTTドコモ:https://www.docomo.ne.jp/
・ライフスタイル共創ラボ:https://smartcity.ad.at.nttdocomo.co.jp/
□エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社:https://www.nttcom.co.jp/
・SmartMainTech:https://www.nttcom.co.jp/smtech/