概 要
九州電力株式会社(以下、九州電力)と株式会社オプティム(以下、オプティム)は、九州電力のダム遮水壁点検業務の高度化・効率化に、ドローンとAIの解析技術を活用し、高精度な異常検知と大幅なコスト削減を実現した。
点検業務の高度化・効率化により約40%のコスト削減を実現
九州電力とオプティムがインフラ点検をDX化すべく、ドローンとAI解析技術を用いて、ダムの遮水壁の点検業務の高度化・効率化を実現した。
活用された技術は、九州電力がドローン測量にて使用している独自の自動操縦プログラム(特許第6902763号)と、オプティムの開発したAI画像解析技術を組み合わせたものとなる。
傾斜のあるダム遮水壁の壁面に対し、自動操縦プログラムで壁面を撮影し、撮影データをAIにて解析する。これにより、1センチメートル単位でダム遮水壁のひび割れや、表面保護層の塗布の剥がれ等の損傷を確認できる高精度な設備異常検知を可能にした。
この点検の高精度化と効率化により、点検時間の短縮と、劣化の判断基準を均一化することが可能になった他、経年劣化状況を可視化する機能により、損傷の見落としも防止できる。これら技術の活用により、点検業務に掛かるコストの約40%削減を実現している。
両社では今後、社外に対してのサービス展開も視野に入れており、点検データを蓄積することで過去の点検データと比較することで将来的な経年劣化を予測する技術を開発し、AIによって最適な保修スケジュールを作成管理できる機能の実装を目指すとしている。
参考・関連情報・お問い合わせなど
□九州電力株式会社:https://www.kyuden.co.jp/
参考記事:https://www.kyuden.co.jp/press_2022_57330.html
お問い合わせ:https://www1.kyuden.co.jp/php/inquires/index.php/menu
□株式会社オプティム:https://www.optim.co.jp/
参考記事:https://www.optim.co.jp/newsdetail/20220405-pressrelease-01
お問い合わせ:https://www.optim.co.jp/contact