A.L.I. Technologiesのドローン運航管理システム「C.O.S.M.O.S.」、丸紅との共同実証に成功

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概 要

株式会社A.L.I. Technologies(以下、A.L.I.)は、2022年3月に採択された仙台BOSAI-TECHイノベーション創出促進事業の「官民共同によるドローンを活用した港湾設備などの遠隔点検・監視」において、A.L.I.開発のドローン運航管理システム「C.O.S.M.O.S.(コスモス)」が実務に活用できるかの有効性評価の実証実験を、丸紅株式会社(以下、丸紅)と共同で行い、これに成功した。

点検・監視に焦点をあてた飛行計画をコスモスで実証

仙台市は平成31年3月に「仙台市経済成長戦略2023」を策定。ICT関連企業や幅広い分野の民間企業などと協業を創出することでイノベーションを促進するとともに、「BOSAI-TECH」をキーワードに防災×テクノロジー×ビジネスを融合し、防災課題に対する新たな解決策を生み出す場である「仙台BOSAI-TECHイノベーション促進事業」を行っている。

この仙台BOSAI-TECHのスタートの背景について、仙台市では東日本大震災での被害経験から、防災の重要性や災害時の対応に関しての協議が積極的に行われており、その防災意識の高さから国連防災機関により防災のロール・モデル都市に認定されている。そんな環境の中、防災事業を産業面から振興推進すべくスタートしたのが仙台BOSAI-TECHだ。

資料:A.L.I. Technologies URL:https://ali.jp/2022/03/31/9421/

今回、A.L.I.はその中の「官民共同によるドローンを活用した港湾設備などの遠隔点検・監視」に採択された。同社ではドローンの運行管理・制御システムの「C.O.S.M.O.S.」を開発しており、事業の実証のため、実務活用が可能かの有効性評価を丸紅と共に実証し成功している。

実施された実証実験は、A.L.I.のドローン運行管理システム「C.O.S.M.O.S.」を使用し、ドローンからリアルタイムな情報確認と遠隔操作を行い、システムの意義・有用性、ドローンから映像の実用性が実証された。

資料:A.L.I. Technologies URL:https://ali.jp/2022/03/31/9421/

自動飛行ルートを高度60mで設定し、ルート上には車両2台の絡む車両事故を模した現場を1箇所、路面に亀裂が走る1箇所を配置した、計2箇所の上空より事故の詳細を確認するため停止・高度40m付近まで下降し現場状況を確認するという操作がとられた。尚、カメラ操作はC.O.S.M.O.S.上で行われている。

資料:A.L.I. Technologies URL:https://ali.jp/2022/03/31/9421/

結果、現場での発煙筒の煙はストリーミングされたC.O.S.M.O.S.の画面上からも確認することができたという。しかし、路面の亀裂についてはストリーミング映像では解像度が低く、高度を下げなければ確認できないということが今回の飛行から判明し、運用方法や映像伝送のシステム面での新たな課題も明らかになったとしている。

この実証実験の主題でもあった、点検・運用の場においてのドローン運行管理システムが活用可能かという点について、現場に人員を割くことなく運用可能であるというC.O.S.M.O.S.の利便性や、監視業務や防災活動などに、幅広く活用できる実用性を充分に理解いただけた実証実験になったとのことだ。

参考・関連情報・お問い合わせなど

□株式会社A.L.I. Technologies:https://ali.jp/
リリース記事:https://ali.jp/2022/03/31/9421/
お問い合わせ先:infoali.jp

□仙台BOSAI-TECHイノベーションプラットフォーム:https://sendai-bosai-tech.jp/

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