こんにちは。本日はスギテックで行った仕事の事例をご紹介。今年はじめにもチラッとご紹介していた「京都市京セラ美術館」をご紹介させていただきます。
地元の方ならご存知かと思いますが、京都市京セラ美術館は、もともと京都市美術館として1933年(昭和8年)に日本で2番目の公立美術館として開館した美術館です。(開館当初の名称は大礼記念京都美術館。1952年のGHQの接収解除に伴って京都市美術館へ名称変更されています)
帝冠様式と呼ばれる和洋折衷の建築様式で、現存している日本の公立美術館としては最も古いものとなっているそうです。そんな京都市美術館ですが、2017年4月10日から施設リニューアルを開始。
それに伴って命名権が導入され京セラに売却。京都市京セラ美術館として2020年3月21日にリニューアルオープン!の予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により5月26日の開館となりました。
スギテックではそんな京都市美術館の施設リニューアル事業に関わらせていただきました。
美術館の外観はタイル張りとなっておりますが、その外壁タイルの剥落防止工事となります。タイルのひとつひとつを丁寧に穿孔し剥落防止を施すこと、その数2万5,000枚!
工期はかなり長丁場となり天候に左右されることもありましたが、開館から約80年が経過した建物、その当時から残るオリジナルの外壁タイルの剥落防止施工を無事に完了できました。
スギテックでは日頃から建築物・構造物等の調査や改修などのサービス提供を通じ、ストック型社会の形成に向けた貢献をさせていただいておりますが、今回のような時代を象徴する文化的ストックに関われたことは大変光栄に思います。
今後もスギテックでは建築物等のストック再生を拡大し、地域のみならず国内のストック型社会の形成に向けチャレンジしていきます。