こんにちは。長めのお盆休みだった方も本日から平常運転ということで、お盆が明けて少し暑さはマシにはなったものの、まだまだ残暑厳しい日が続きますので気を抜かず身体に気を付けていきましょう。
本日はお知らせになります。今回スギテックの方で新たな赤外線カメラを導入しましたので、そちらを少しご紹介したいと思います。
「冷却型インジウムアンチモン赤外線カメラ FLIR A6701sc」
今弊社の方で使用している赤外線カメラは「FLIR SC660」というタイプのものですが、今回導入した「A6701sc」との一番の違いは画像を捉える検出素子の部分。
「A6701sc」の方には最も高性能な赤外線検出素子でもある「InSb(インジウムアンチモン)」を使った検出素子が使われており、高い温度分解能で通常の赤外線カメラでは捉えきれなかった温度変化も捉えることができます。
冷却型の意味
そして「冷却型」となっていますが、これはセンサー部分に冷却用のクーラーが内蔵されており、センサーの温度を極低温まで冷却することで、熱によって生じるノイズを抑える構造になっています。
それにより対象物のわずかな温度差も検出が可能で、その温度分解能は0.02℃未満という高精度になっています。これによりこれまで捉えきれなかった極めて微細な温度変化を詳細に捉えることが可能になります。
ちなみに今現在使用している「FLIR SC660」は非冷却型で、これは単純に検出素子を冷却する必要がないタイプになります。なので冷却型に比べてノイズは増える傾向にありますが、一般的調査等の用途では必要十分でしょう。
以下の画像はFLIRのサイトにある冷却型と非冷却型の撮影画像の比較です。ご興味のある方は確認してみてください。(外部リンク:冷却型と非冷却型の違い)
出典:FLIR
まとめ
冷却型赤外線カメラにより検出の精度が上がることで更に詳細な調査、そして多くの現場へ対応が可能となり、これまでより多くのニーズにお応えできる体制がまたひとつ充実いたしました。
特に建物の北面など、通常の赤外線カメラでは困難であった箇所にも対応ができるようになります。
現場での利用の様子
この冷却式赤外線カメラでの調査に関して、気になる方は是非お気軽にお問い合わせを頂ければと思います!