こんにちは。本日はMR/VRの話題。VR元年と言われた2016年からMRだVRだと度々話題にしてきましたが、まだまだ一部のアーリーアダプターや大手企業などで使われているイメージしかないのが現状でした。
windowsの大型アップデートでMR/VR標準対応
理由としては色々ありますが、一つは機器がまだまだ高額なのと設定が難しい、PCも高性能なものが求められるという点があります。しかしここ最近で、デル・HP・ASUS・レノボ・エイサーなど大手各社が低価格のWindows MR対応ヘッドセットの販売を軒並み発表しています。
来月17日にWindows10の大型アップデート「Fall Creators Update」があり、その一番の目玉が「Windows MR」です。それに合わせて各社のMRヘッドセットも順次販売されます。それぞれ複雑な設定は必要なくPCに接続するだけで使えるようになるようで、低価格と手軽さで普及の足掛かりになりそうですね。
出典:MoguraVR
通常のVRコンテンツの他、VR専用のインターフェースで、仮想空間内でPC画面やその他のソフトを複数、独立して配置し作業ができる仮想デスクトップなども今回のアップデートで対応するそうです。仮想空間なのでモニター置き放題というところでしょうか。
VRで不安解消
3次元モデルを扱う建設・建築・不動産業界などでVR技術を有効活用する事例をよく目にするようになりましたが、特に相性がいいのは事前に実体験ができるというところでしょう。
デザイン住宅などを手がけている、フルーダムアーキテクツデザイン株式会社さんでは、設計初期段階で「REVIT」を活用した3Dモデルを作成。モデル内をVRを使って自由に体験することができる「VRアーキテクツシステム」を開始したということです。
出典:フリーダムアーキテクツデザイン「VRアーキテクツシステム」
注文住宅などは図面やCGのパースだけでは、完成した際のイメージはなかなか分かりにくいものです。完成してから「こんなイメージじゃなかった」となる部分も仕方がないとは言えあり得ることだと思います。
そこをVR化することで平面図では到底分からない、部屋の奥行きや天井の高さ、家具のレイアウト等、自由に歩きながら具体的に体感することが可能になります。
平面の2Dから3Dモデルが普及し、今はその3Dの空間を見るだけではなく、そこに自らが入り込める時代になりました。昔からそういったバーチャルリアリティ技術は色々とありましたが、ようやく時代が追いついてきたと言えます。
超絶8K画質のVRヘッドセットがクラウドファンディング中
安価なMR/VR機器が次々発表される中、先日クラウドファンディングの「Kickstarter」で現段階で最高画質となる世界初の8K画質のVRヘッドセットが資金調達をはじめ、わずか5日で目標額20万ドルを大幅に上回る100万ドル以上を調達。現在は120万ドルを超えています。
Kickstarter:Pimax The World’s First 8K VR Headset
日本円にして1.2億円以上を集めているという凄まじい勢いと反響です。5Kモデルと8Kモデルがあり、それぞれ$349、$449なのでVRヘッドセットとしてはそんなに高価というわけではなく、ましてや5K・8K画質なので購入者が多いのだと思われます。
これらMRやVR技術。各業界でどんな活用方法が出て来るのか、日常にどのように溶け込んでくるのか、新しい技術が普及してくる時というのは面白いですね。