i-Constructionについて

sugitec

こんにちは。京都では先日の三連休の中日に祇園祭の宵山、最終日には前祭の山鉾巡行もおこなわれ、連休ということもあり30万人を超える人々が京都の街に繰り出し、大いに賑わったようですね。行かれた方も多いかと存じます。

そして本日梅雨明けの発表!益々暑さも厳しくなります。今年は全国的に見ても例年よりも暑くなる所が多いようで、十分な暑さ対策をして乗り切っていきたいところです。気を付けていきましょう。

i-Constructionについて今一度

本日は国交省が本気で推進してきているi-Constructionについての話題です。度々このブログでも話題にしていましたが、今一度どういうことなのかということのまとめです。

数年前から業界ではCIMや3次元データを活用した情報化施工が推進されていましたが、大きくはそれと同じです。簡単に言うと作業におけるアナログ部分をデジタル化する。見える化することで作業効率・生産性を向上していということになります。

具体的には、例えば土木現場における丁張り設置作業や目視確認しながらの重機の操作。補助員のチェック作業。また、巻き尺による計測結果を野帳に記入し手作業で帳票を作成するなど、アナログな作業部分をIT機器に置き換えることで効率化をしようというものです。

i-Constructionは何を目指しているのか?

昨年から国交省が前のめりに推進しているi-Conですが、効率化を図ることで最終的に目指すところは何なのでしょう。掲げる目標は以下の8点です。

1.現場の生産性向上
ICT技術の導入により仕事のやり方が大きく変わる物も出てきます。特によく記事にもしている、3次元データやAIを使用する機器などに関しては、劇的な作業時間の短縮になるものも少なくありません。

これまでの情報化施工による施工結果から試算すると、将来的に生産性は2倍になるとも言われています。勿論机上の計算。これを実現するには技術の標準化が必要になりそうですね。

2.より創造的な業務への転換
これはどういう事かと言うと、ICT技術を活用することで、当然これまでに費やしていた作業日数や時間が改善されます。それにより、その時間をより創造的な業務へ活用しよう、という事です。日々追い込まれた状況では創造的な業務ができず、また今まで通りに流れていくものです。

機械に任せられる所は任せ、空いた時間に機械に任せることができない創造的な業務を人がおこなう。ということで、より創造的なやりがいのある現場へ転換しようというものです。いわゆるガテン系からの脱却ともいえるでしょうか。

3.賃金水準の向上
これはICT技術により生産性が大幅に向上し、施工時期の平準化が進むことで年間を通じての仕事量が安定。それが企業の経営環境を改善し、賃金水準の向上に繋がるという期待がされています。

4.十分な休暇の取得
これも3と同じようなところで、施工時期の平準化が進むことにより、年間通じて計画的に仕事を進められることで、休暇の計画も立てやすくなるというところでしょうか。

5.安全性の向上
この業界は死傷事故者の数が他の産業と比較しても約2倍もの差があります。人では過酷な環境や高所作業などをICT技術で置き換えることができることで、安全性の向上に繋がることでしょう。

6.多様な人材の活用
ICT技術により今までの危険を伴う作業や、厳しい環境下での作業も無くなることで、現場で働く人材に関して若者や女性から、高齢者まで多様な人材の活躍が可能になります。

7.地方創生への貢献
建設産業は地域のインフラから地域経済を支える重要な産業の一つです。ICT技術で生産性を向上させることで、賃金や休暇面での向上、多様な人材が活躍できる場を作り出し、魅力ある業界にすることで地域の活力を取り戻すことに貢献できそうです。

8.希望が持てる新たな建設現場の実現
「きつい、危険、給料の安さ、休暇が取れない」とされるイメージを、ICT技術により魅力ある建設現場にすることで、新たなイメージに変わることが期待されています。

技術だけでなく既成概念を打破することが重要

情報化施工の推進が始まってからこれまでに、3次元データやCIM以外にも様々な技術が台頭してきました。それらの技術も全て統合し「i-Construction」としています。

そして上記の8点の改善がi-Constructionの目標。これらを改善することで、業界全体を変えることが、この施策の最終的に目指すところです。

上の図にもありますが、建設現場の宿命だと諦めている部分や、イノベーションを阻害する書類による納品、年度末工期など、現状根付いている物を変えていかなければならない所もあり、唐突に業界が変わることはありえませんが、そういった部分を乗り越え、ICT技術がこなれて業界全体に浸透していくことで、間違いなく業界のイメージは変わっていくことと思います。

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