本日は久しぶりのスギテック東京の改修工事の様子を少しご紹介。
以前に地下鉄でのSINQAでの調査の様子を記事で書きましたが、今回は通常の駅での工事。スラブの天井部分のひび割れ補修工事になります。
東京の方も日々忙しく動いております
まずは足場を組む前に養生シートを用意。足場の下に養生シートを敷く理由としては、スリップ防止の為や何かを落としてしまった際の視認性の良さ、掃除のし易さなど色々な利点があります。
そして駅の線路内に足場を組みます。天井まではそれほど高いということはないですが慎重に!
こちらが天井部分のコンクリートひび割れです。結構広い範囲にひび割れが走っております。すでに仮止めシール作業をした後の状況ですが、ここにエポキシ樹脂という素材を注入していきます。
エポキシ樹脂って?
ちなみにエポキシ樹脂は、開発されたのが1930年代で歯科材料として登場したのが最初のようです。硬化剤との組み合わせで接着性を持たせたり、耐熱性を持たせたりと、一つの用途だけでなく様々な特性を持たせることが出来るので、皆さんの身近な所で色々と使われている素材です。
接着剤、塗料、そして電気の絶縁性が高いので電子回路の部品に使われたりもしています。様々なエレクトロニクス製品のある現代にはなくてはならない素材と言えますね。
エポキシ樹脂は耐水性も高く酸素なども通さないので腐食しにくく、このような建設業界の補修用途などにもよく使われます。
という訳で作業は無事に完了!
コンクリート構造物はひび割れから水が侵入することで、鉄筋などが腐食し劣化することで構造耐力の低下に繋がります。ひび割れ内にエポキシ樹脂を確実に充填することで、水の侵入を完全に止め、長期的に構造物を維持することができるようになります。
今後も駅でも作業が続きますが、ひと現場ひと現場を安全に確実に作業していきます。