東京外かく環状道路の現場見学会

sugitec

こんにちは!本日は久しぶりにスギテック東京からの更新です。
先日、東京都中小企業建設業協会の現場見学会に参加してきました。現場は「東京外かく環状道路」です。

開通目標2020年の環状道路

東京外かく環状道路とは?

現在工事中のこの道路は、都心から15kmの圏域を約85kmに渡り環状に連絡する道路で、首都圏の渋滞緩和や環境の改善、円滑な交通ネットワークの実現の為に必要不可欠な道路となります!この東京外かく環状道路の建設計画自体は、50年前に決まっていたそうですが一旦凍結。その後の2012年にようやく工事が開始されました。

そのうち高速道路となる部分の関越道と連絡する大泉JCT~三郷南ICまで約34kmが開通済みで、東京区間の関越道から東名高速までの16kmに関しては、現在事業中で2020年度に開通予定ということです。

千葉区間の三郷南IC~高谷JCTに関しても現在事業中で、2017年度に開通予定。もうすぐですね。

世界最大級のシールド機

この東京外環道路の都内区間では地下に道路を作ることになる為、トンネル建設工事で使用するシールド機を投入しています。

地表から約40mの地下にトンネルを堀り道路を通します。その際に使用するシールド機は外径が16.1mという世界でも最大級のものということです!

首都高速新宿線の山手トンネルで使われたのが14mということなのでそれを超える大きさ!

5階建てのビルと同様の高さに、重量は東京タワーに匹敵する4,000tということで、いかに規模が大きいかがお分かりいただけると思います。

こちら管制室まで拝見させていただきました!なかなか貴重な体験です。

凄いモニターの数です。ここからシールド機や周辺設備の情報を一元管理しているものと思われます。ジャッキ速度の制御や地盤を削り込んでいくカッターの制御、泥水の処理設備の制御など、やはり高度な制御システム無くして効率的で迅速な施工は成り立ちませんね。

ちなみに、外かく道路のトンネル工事には「泥土加圧シールド工法」という工法が使われているそうです。皆さんはシールド機でトンネルを掘るというのはどんなイメージがありますでしょうか?

一番簡単に思い浮かぶのは前面に付いたカッターで地盤をガリガリ削って、土砂を排出していくというイメージがありますね。しかしこの泥土加圧シールド工法というのは、切削した土砂を水と混ぜて泥水に変換・注入して泥土圧で掘っていくということです。

ですので、管理としては勿論カッターも大事ですが、圧力で推進していくので生成された泥土の土圧が適切か?という部分の管理が主になります。


出典:大豊建設

外かく道路のトンネルは深度も深く土圧や地下水圧も高いこともあり、難易度が高い工事といえます。しかも首都高の山手トンネルの14mから約2m大きくなっていますが、この2m大きくするのにどれだけの技術革新が必要になるか…まさに日本が世界に誇る最新のトンネル技術です。

今回このような大きな規模の現場を見れてとても勉強になりました!
外かく道路ができることで様々なメリットが生まれるでしょう。その裏側はこうした技術の上で成り立っているということが改めて実感できました。

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