建物を傷つけることのない調査
赤外線サーモグラフィカメラを使用した建築物の調査。これはブログでも度々紹介しておりますがスギテックでも経験豊富な調査技術のひとつです。おかげさまで年々お客様からご相談をいただくことが多くなっています。このホームページ内にも赤外線調査のページがありますが、再度、赤外線調査をかんたんにご紹介したいと思います!
メリットは大きく分けて3つ
従来の打診調査に比べて、赤外線調査にすることによってもたらされるメリットは色々とありますが、大きく分けると以下の3点になります。
1.美観・居住性を損なわない
赤外線診断の場合、打診調査などのように建物の外壁周囲に足場を組んだり、ゴンドラを用意する必要はありません。その為、仮にマンションなど居住者がおられる建物の場合に騒音などを気にする心配はありませんし、外壁周囲の足場で作業をされることでプライバシーを気にされる、といったこともありません。
人は誰しも生活環境を乱されたくないと思っていますので、このストレスが生じないのは大きなメリットです。また、居住者のいるいないに関わらず、足場などがあることによって「工事中」というイメージを持たれることもなくなります。こういった美観を維持できるのもメリットです。
2.作業の効率性・安全性の高さ
先日のニュースで六本木の事故等ありましたが、足場が必要な作業になるとそこには安全面で気をつけなければならないことが多々出てきます。
その点で足場が不要な赤外線カメラの調査は、安全面でも利点があります。また、基本的にカメラでの撮影作業になるので、打診調査に比べて短時間で効率のいい作業ができます。
3.コストが安く済む
足場の仮設には費用が多くかかります。単純に足場の必要がない赤外線調査であれば、それだけで費用は抑えられます。
※費用比較の例として赤外線診断ページ内の料金比較をご参照ください。
いかがでしょうか?単純に比較しても大きなメリットがあるのが赤外線カメラでの調査です。
赤外線カメラさえあれば誰でもできる?
基本的にはライセンスがなければ撮影できないというものはありませんが、それでは発注者側としては信頼のおけるものかの判断が当然できません。それに、撮影ができたとしても単純に撮影しただけの写真では、それはただのサーモグラフィ写真でしかありません。
精度の高い撮影と、それを正確に分析できる知見がなければ正しい劣化診断はできないのです。また、赤外線調査の資格については独自の資格も複数存在し、発注者側でも判断が難しいところだと思います。
スギテックはJAIRA(特許工法)ステップ2認定
スギテックではJAIRA(一般社団法人 日本赤外線劣化診断技術普及協会)のステップ2ライセンスを取得し、調査にあたっております。
JAIRA法とは?
調査開始と終了のタイミングを第三者にも解りやすく明示するとともに、撮影のトレーサブルとして「誰が、いつ、何処で、そのような状況で撮影したのか」の表示を義務化し、手順書により現場踏査、撮影画角割、撮影機材の仕様などを厳しく規格化し信頼性の確保に努めております。(参照:JAIRA法について)
JAIRA法による解りやすく明確で厳格な規格
ただしそれもひとつの指標であります。それに甘んじることなく、我々は経験から得た知見をその中に落とし込み、常に正確な調査結果を提出すること。そこからの補修・改修も含め。
それが発注者の満足に繋がるのはもちろん、ライセンスの価値、信頼の広がりに繋がると考えます。