新しく調査機材を導入しました
コンクリート構造物内の鉄筋のかぶり厚(コンクリート表面から鉄筋までの距離)などを調査する際に使用されるのが、「鉄筋探査機」という機材。電磁波レーダーが用いられているので、構造物を破壊することなく鉄筋の場所が分かるという非破壊検査機器になります。
メリットとしては非破壊なのは勿論、改修工事や耐震工事の際におこなわれるコア抜き工事や施工アンカー工事の際に鉄筋の位置を把握することで、切断を防ぐことができます。基本的には工事作業の前に使われる機材です。
電磁レーダーを構造物に放射することで、コンクリート構造物の内部に電気性質のことなる物があった場合、その部分で電磁波が跳ね返り機器側で受信されることで、放射から受信までの時間で距離が導き出されるというシステムになっています。
スギテックでもこれまでよく使用してきたものですが、その最新版のハイエンド機をこの度導入しました。今回導入したのが、GSSI社の「ストラクチャスキャン SIR-EZ XT」
今までの物よりも全ての面で高品質な調査がおこなえるので、これから現場でどんどん活躍するでしょう。
この製品は高品質高精度なのは勿論、ポールを取り付けることにより、地面や壁面を調査する場合に楽に調査できることや、高所の壁面でも容易に安全に調査ができるのが便利なところだ。
作業者の負担が減るのは良いことです!
そしてもう1台。ひび割れ深さを計測できる機材です
こちらはブログでも度々記事になっているコンクリートの「ひび割れ」を調査する機材。ひび割れに関してはクラックスケールという小さなスケール板をひび割れにあてることで、ひび割れの幅を測ることができますが、深さまでは測れません。この機材は超音波を使用し、その深さを測定することができます。
超音波試験機「パンジットPL-200」。
これを使用することで、ひび割れの深さを簡単に測定できる他、コンクリート、セラミック、岩石や木材などの様々な品質検査がおこなえます。
ひび割れ(クラック)の両側から超音波をあてることでひび割れの深さを算出。
スギテックでは使いやすく、既存の製品・技術よりも効率的に作業ができ、高い品質を保て何より作業者の負担が少なくなる、そんな新しい技術は積極的に導入していきたいと考えます。
そしてそれを使うことが最善と考えず業界へフィードバックできるよう、常に改善の意識で取り組んでまいります。