連日の日本選手の活躍に湧き上がる日本!
リオデジャネイロでおこなわれているオリンピックも終盤に差し掛かっておりますが、連日の選手たちの活躍で熱中している人も多いと思います。4年後には我が国の東京オリンピックも控えており、若手選手の更なる活躍など今から楽しみですね。
オリンピックというと毎回その大規模な競技場に注目が集まりますが、それもそのはず見た目の絢爛さもさることながら、それに比例して莫大な建築費用がかかります。
しかもオリンピック終了後はあまり活用されておらず、開催都市にとってはお荷物になるという厳しい現実があるのも事実。
オリンピック自体は4年に1度しかおこなわれず、その為に多大な費用を掛けるのは無駄遣い。という意見があるのも仕方がないことかもしれません。
費用を抑え工期も短縮できる「遊牧民のような建築」
実際そういった問題があるので、ロンドンオリンピックの頃より既存の施設を利用したり、簡単に解体できるように競技場の仮設化をおこなったりといった対策が考えられてきました。
今回のリオオリンピックでは、サッカースタジアムを開会式場にしたり、各競技場は解体後の再利用を目的とした設計で建設されているそうです。オリンピックの終了後に解体した構造物を利用し、別の建築物として生まれ変わらせます。
ハンドボール会場は500人規模の小学校4校へ、水泳競技場は2つの水泳場、他にも学生の寮に再利用されたりと、いわゆるプレハブ工法で無駄なく再利用をおこなうことで、建設費を無駄なく地球環境にも優しくという思想で作られています。リオデジネイロ市長はそれを「遊牧民のような建築」と呼んでいるそうです。
競技場をいかに節約して建てるかではなく、再利用構想ありきで競技場を建築する。壮大な無駄遣いといわれる巨額な建造費用や、建築物の維持費、建築の有効利用という面で考えても、これが現状で最も相応しいあり方ですね。
競技場のデザインや出来栄えで国の威信を競う時代ではない、ということだな。これからは環境面、経済面も考慮した、建築物として持続可能な思想がより求められる。これは建築物全般に言えることかもしれない。
盛り上がった後に「負の遺産」と言われるのは何とも言い難いものがありますよね…オリンピック開催国にとって一時的ではなく、継続的に良いものになることを期待します。