MR技術を活用したインサート墨出しで10倍の生産性向上を実現

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記事のポイント

・株式会社インフォマティクス(以下、インフォマティクス)は、建築設備大手の株式会社ヤマト(以下、ヤマト)の監修のもと、株式会社NYKシステムズ(以下、NYKシステムズ)が開発元である建築設備CADの「Rebro」の開発版とデータ連携し、Microsoft HoloLens2によるMR技術を用いたインサート墨出しの実験を行い、少なくとも10倍の生産性向上を実現できることが発表された。

MRインサート墨出し実験で10倍の生産性向上を実現

インフォマティクスが、ヤマト、NYKシステムズの協力で、NYKシステムズが開発した建築設備CADの「Rebro」の開発版とデータ連携を行い、HoloLens2によるMR技術を用いたインサート墨出しの実験を行った。その結果、少なくとも10倍の生産性向上を実現できることが発表された。

このインサート墨出しの実証は以下の手順で実施されている。

1.Rebro開発版から、インサート、配管ルート、通り芯などの座標情報のみを出力
2.1をもとにHoloLens2の専用システムへ取り込み
3.2点位置合わせによるキャリブレーションを実施
4.1人がHoloLens2を被り、立位状態からレーザーポインターを使いインサート位置を指示。
もう一人が墨出し作業を行う。


出典:インフォマティクス

この際、HoloLens2の誤差を最小限に留めるべく微調整機能を設けることで、随時位置を確認しながら精度を担保しつつ10倍の高速化を図る実験に成功したという。
(75点のインサート墨出し箇所を、2名でトータルステーションを用いて実施した場合にかかる時間が75分。今回のHoloLens2とレーザーポインターを併用した手法では7分30秒を達成している。)


出典:インフォマティクス

また、従来ではMR表示用に専用ツールで変換しなくてはならなかったそうだが、今後に予定されているRebroからのダイレクト出力によって変換無しで専用ツールに取り込めるようになるとのことで、この部分に関しても更に高速化が実現できる見込みだという。

インフォマティクスでは今後、ヤマト監修のもと、現場で実証実験を行いつつ、ツールの一般提供に向けNYKシステムズと連携を図り開発を進め、早期の市場投入を目指すとしている。


□株式会社インフォマティクス
インフォマティクス、ヤマト・NYKシステムズ協力の下、MRインサート墨出し実験で少なくとも10倍の生産性向上を実現
リリース記事:https://www.informatix.co.jp/pr_gyroeye-holo24/

□この件へのお問い合わせ
株式会社インフォマティクス:https://www.informatix.co.jp/contact-us/

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