テラドローン、グリーンレーザー測量による橋梁点検の洗掘調査実施

sugitec

記事のポイント

・TerraDrone株式会社(以下、テラドローン)が橋梁点検においてグリーンレーザー測量による洗掘調査を実施したとは発表した。

・グリーンレーザーを用いて水中を計測し、橋脚部、陸上についてはレーザー計測。2種の測量で取得した3次元点群データを合成する手法となっている。

潜水士代わりに川底調査。より安全かつ正確な点検を実現

産業用ドローンサービス企業で、世界でもトップクラスのドローン測量/点検実績のあるテラドローンが、橋梁点検におけるグリーンレーザー測量による洗掘調査を実施したと発表した。(洗掘とは水流などで橋脚躯体などが削られ劣化していくことで、調査によりそれらの水中部の劣化や損傷状況を把握する調査である)

河川や水路に建築されている道路橋の橋脚部分は、河川の上流から絶えず水流があたっているために、橋脚部分は水流で削られて洗掘を引き起こす場合がある。この洗掘が進行していくと橋脚の基部が露出し橋梁の倒壊原因になるため、定期的な洗掘調査は必須となる。

従来の洗掘調査では、潜水士が水中に潜って実施をしていたために、増水等の影響で水流が早い場合などは危険性が生じていた。また、川底を撮影した写真が不鮮明なために洗掘状況の把握が困難な場合もあったという。

テラドローンは、この潜水士による洗掘調査をグリーンレーザー測量に置き換えることで、地上の安全な場所から川底の状況を確認できることから、安全性の高い洗掘調査を実現している。

この度調査対象となった河川では、水深3.5メーターまでデータ取得ができ、洗掘状況を3次元データで確認することができたという。尚、調査可能な深さに関しては水の濁り具合や状況により異なる。

調査方法

UAVグリーンレーザーを用いて水中を計測
橋脚部及び陸上エリアはUAVレーザー計測を行い、取得した点群データを水中の点群データと合成。二種類のそくりょうによって取得された3次元点群データから、橋脚部分と河床データを表した点群データを作成し、洗掘深さ測定値を計測する。


出典:テラドローン(オリジナル点群データ)


出典:テラドローン(橋脚部分+河床点群データ)


出典:テラドローン(点群データからの洗掘深さ計測値)


出典:テラドローン(点群データからの断面図イメージ)


□Terra Drone株式会社
Terra Drone、ドローン搭載型グリーンレーザ測量を用いて橋梁点検における洗掘調査を実施
リリース記事:https://www.terra-drone.net/blog/page-9822/

□この件に関するお問い合わせ
Terra Drone株式会社
電話 : 03-6419-7193
メール: pr@terra-drone.co.jp

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