記事のポイント
・AIソリューションカンパニーの株式会社HACARUS(以下、ハカルス)と大阪ガス株式会社(以下、大阪ガス)は共同で、地中埋設管の位置を自動判定できるAI自動判定ソフトウェアを共同開発。10月から販売を開始する。
・このAI自動判定ソフトウェアは、ハカルスの強みである、少データ・省電力で解析が可能なAI技術が活用されており、クラウド通信が不要であるエッジ端末として組み込まれているという。
地中の埋設管調査を、誰にでも早く、効率的に行えるAIソフトウェア
少ないデータで使えるAIを提供するハカルスは、大阪ガスと共同で地中の埋設管の位置を自動で判定できる、AI自動判定ソフトウェアを共同開発し、10月より販売開始すると発表した。ソフトウェアは、クラウド通信が不要となるエッジ端末として組み込まれる。
出典:HACARUS
ガス工事において、道路を堀削する際には、ガス管や水道管、電力・通信ケーブル等、地中にある埋設物が破損しないように作業を行う必要がある。大阪ガスではこれら埋設物の位置特定を行うために、地中レーダーを使用し作業を行っている。
地中レーダーは埋設物からのレーダー波の反射を捉えて位置を推定する仕組みとなっているが、配管状況や土壌によっては判定することが難しい場合もあり、正確な位置情報を把握するには熟練技術が必要となっていた。
出典:HACARUS
そこで、この度共同開発されたAIソフトウェアでは、従来のような熟練技術が無い場合でも、AIによって埋設管の位置を正確に判定することが可能になるという。機器はAIにより埋設管の位置を89%の検出率で検出することを実現。従来の現場作業員の平均と比較し10%以上も高い判定精度を達成したそうだ。
出典:HACARUS
国内では今後も少子高齢化が進み、産業界においては熟練技術者のノウハウを企業の資産として継承していくことが急務となっている。ハカルス社では独自AI技術を使い、熟練技術をデジタル化することで課題解決に取り組んでいる。
ハカルス社では独自のAI技術であるスパースモデリングという技術を応用することで、少ないデータから真に役立つデジタルソリューションを提供する。
スパースモデリングとは、通常、AI開発ではディープラーニングやビッグデータなどを必要とするイメージがあるが、少量のデータから高精度の成果を得られる技術となっている。また、ディープラーニングでは「なぜそういう結果になったのか?」という説明ができないが、その根拠もフィードバックできる「知の見える化」を可能とする。
□株式会社HACARUS
大阪ガス × HACARUS(ハカルス) 『AI自動判定ソフトウェア』を共同開発、10月より販売を開始
リリース記事:https://hacarus.com/ja/press-release/20210929-gpr-launch/
スパースモデリングとは?(HACARUSサイトより):https://hacarus.com/ja/sparse-modeling-benefits/
□この件に関するご質問等
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