記事のポイント
・空飛ぶクルマや物流ドローンを開発している株式会社SkyDrive（以下、SkyDrive）は、大阪ベイエリアでのエアタクシーサービスの実現を目指して、株式会社大林組（以下、大林組）、関西電力株式会社（以下、関西電力）、近鉄グループホールエディングス株式会社（以下、近鉄GHD）、東京海上日動火災保険株式会社（以下、東京海上日動）と共同で「空飛ぶクルマによるエアタクシー事業性調査」を実施することを発表した。
・この事業は大阪府の『令和3年度 新エネルギー産業 電池関連 創出事業補助金「空飛ぶクルマの実現に向けた実証実験」編』に採択されている。
SkyDriveが空飛ぶクルマのエアタクシー事業の実装に向け4社と共に検証開始
SkyDriveは、大林組と関西電力、近鉄GHD、東京海上日動と共同で「空飛ぶクルマによるエアタクシー事業性調査」を実施することを発表した。空飛ぶクルマとは、正式名称「電動垂直離着陸型無操縦者航空機（eVTOL(electric vertical takeoff and landing)）」と呼ばれ、電動化、完全自律の自動操縦、垂直離着陸が大きな特徴となる。
出典：SkyDrive
モビリティ分野の新たな動きとして、世界各国でも空飛ぶクルマの開発が進んでおり、日本では2018年から「空の移動革命に向けた官民協議会」が開催され、都市部でのタクシーサービス、離島や山間部の新たな移動手段、災害時の救急搬送などにつながるものとして期待されている。日本では2023年頃の事業開始、2030年の本格普及に向けたロードマップ制定されている。
出典：SkyDrive
背景
大阪府は2020年11月に空飛ぶクルマの社会実装に向けた動きを加速するべく、具体的かつ実践的な協議・活動の核となる「空の移動革命社会実装大阪ラウンドテーブル」を設立した。
SkyDriveは、空飛ぶクルマの機体メーカーとして2025年の万博開催時に大阪ベイエリアでのエアタクシーサービスの実現を目指している。そのサービス実現のためには、運行事業者やポート事業者が早期に具体的な事業検討できる素地を作り、また地域住民の理解を促進し、社会受容性を高める必要があると考え、ラウンドテーブルの構成員として、様々なステークホルダーと連携しているという。
そしてこの度、空飛ぶクルマによるエアタクシー事業性調査に参加し、空飛ぶクルマの社会実装に向け、さらに一歩踏み込んだ取り組みとして5社と共同で事業を推進していくとのことだ。
出典：SkyDrive
実証実験概要
事業では、生活者モニターを対象にドローンによる海上飛行実演を行うとともに、空飛ぶクルマのフルスケール展示機や周辺技術・サービスの展示、説明を行い、アンケート調査を実施。空飛ぶクルマの認知度ならびに社会受容度を確認。将来的な事業の可能性を検証していくとしている。
１．事業名称：空飛ぶクルマによるエアタクシー事業性調査
２．実証場所：大阪ベイエリア
３．実証実験実施時期：令和3年秋に実施予定
４．調査概要：大阪ベイアリアでのエアタクシー事業創出に向け、マーケティング調査を行う。ポート候補地に地域住民を招待し、アンケート及びインタビュー調査を実施。以下3つの実施と、空飛ぶクルマの社会受容状況を確認し、将来的な事業の可能性を検証。
①ドローンによる海上飛行実証
②空飛ぶクルマのコンセプト機体の展示
③空飛ぶクルマ周辺技術（ポート建設、充電、エネルギー関連等）の展示及び検証
5社の役割分担
□SkyDrive
・ドローン手配及び海上飛行のオペレーション
・空飛ぶクルマ展示機体の手配・関連する調査内容作成
□大林組
・空飛ぶクルマポートのイメージ展示及び調査内容作成
・物流ドローンによる建設物流実証紹介
□関西電力
・ドローン海上飛行を通じてのバッテリー消費量の分析
・最適な充電方法の検討と、関連する調査内容作成
□近鉄GHD
・大阪ベイエリアにおける空飛ぶクルマのサービスモデル検討
・周辺施設（海遊館）との連携に関する検討
□東京海上日動
・大阪エリアにおける社会受容性調査の全体設計・取り纏め
・空飛ぶクルマの保険の設計及び開発に向けた検討
□株式会社SkyDrive
2025年、大阪での「空飛ぶクルマのエアタクシー事業」実装に向け 大林組・関西電力・近鉄GHD・東京海上日動とともに検証開始
リリース記事：https://skydrive2020.com/archives/6900
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