記事のポイント
・ブルーイノベーション株式会社(以下、ブルーイノベーション)は、ドローンの飛行経路を3D点群マップで可視化し、撮影した異常個所等の位置を特定できる解析ソフト「Inspector3.0」(スイスFlyability社製)を国内リリースした。
・ちなみにこの「Inspector3.0」は、ブルーイノベーションが取り扱うプラントや工場などの屋内点検向けの球体型ドローン「ELIOS 2」の専用解析ソフトとなっている。
ELIOS 2専用解析ソフト「Inspector3.0」国内リリース開始
ELIOS 2とはスイスのFlyability社が開発した、非GNSS環境である屋内空間などの飛行特性に優れたドローンである。ドローンの周りには球体状のガードを備えており、配管やボイラー、煙突などの人が入れない目視外の狭小空間や危険な場所の点検に適している。
プルーイノベーションでは2018年に、このELIOS 2の日本における独占販売契約をFlyability社と締結。ELIOSシリーズを使用した点検ソリューションの提供を開始し、プラントや発電所、下水道などを中心に150ヶ所を超える屋内施設でのドローン点検への導入実績がある。
今回の「Inspector3.0」はそのELIOS 2の飛行経路を3D点群マップで可視化し、撮影した欠陥や異常箇所の位置までを特定できるソリューションとなっている。
近年、工場やプラント、管路などでのドローンを活用した点検が広がり始めており、欠陥や劣化などの有無を迅速かつ安全に確認できるようになってきている。その一方で、ドローンで撮影した欠陥・異常箇所の位置を特定するのは難しく、補修作業の前に人が入り対象の箇所を探したり、施設の図面を確認しながらドローンを飛行させ、おおよその位置を推測するといった方法が取られていたそうで、改善が求められていたそうだ。
出典:ブルーイノベーション
Inspector3.0は、ELIOS 2の機能を拡張し、その現場の改善要望に応える専用解析ソフトとなる。Inspector3.0とELIOS 2を組み合わせることでELIOS 2の飛行経路を3D点群マップで可視化し、撮影した欠陥・異常箇所の位置を特定できるようになるという。
また、点検データのアーカイブやレポートといった機能も有し、データの一元管理や他ソフトと組み合わせての解析も可能とのことだ。これらによって作業員が立ち入る負担や位置推測の不確実性を排するとともに、点検作業後に速やかに補修作業に移ることができるようになる。
出典:ブルーイノベーション
今後、ブルーイノベーションではInspector3.0を含めたELIOS 2による点検ソリューションを積極的に提案し、工場やプラント施設の点検から補修までのプロセスの効率化、安全で柔軟な点検運用の構築、さらにDX化や業務改善に貢献していくとしている。
□ブルーイノベーション株式会社
ELIOS 2 専用解析ソフト「Inspector 3.0」の国内リリースを開始
点検ドローンの飛行経路を 3D 点群マップ化、欠陥箇所の位置を特定
リリース記事:https://www.blue-i.co.jp/news/4720/