記事のポイント
・株式会社プロドローン（以下、PRODRONE）は、株式会社ウオールナット（以下、ウオールナット）に対してトンネル天井面を検査可能なドローンを納品した。
・このドローンは、トンネル等の天井面の検査に有効となる「自動張り付き」「横ずれ防止」「前後推進機能」「段差乗り越え」「操舵機能」等を有しており、また非GPS環境下でも安定した飛行を実現するものとなっている。
トンネル天井面を検査可能なドローン「PD-WL」
PRODRONEが、ウオールナットへトンネルなどの天井面を検査できるドローンの「PD-WL」を納品した。天井面の検査に有効な各種機能を有する他、GPS電波の届かない環境下においても安定した飛行を実現するモデルとなっている。
出典：PRODRONE
国土交通省の調べでは全国のトンネルの数は約1万本あまり存在しており、その約3割にあたる3,200本が建設後から40年以上が経過、これら点検が喫緊の課題となっている。このニーズに応えるべくPRODRONEは点検用ドローンPD-WLを開発した。
PD-WLは汎用大型機の「PD6B-Type2」をベースとしており、各種センサーや推進用プロペラを追加し、トンネルの天井面に張り付いた形で検査を行い効率的な点検業務を可能とした。天井面に張り付いた際に、非常に困難とされる機体の速度制御にPRODRONEの独自技術が用いられており、正確な計測も実現しているとのこと。
出典：PRODRONE（PD-WLのベースとなる機体 PD6B-Type2）
PD-WLを納品し、実際に現場で活用したウオールナットの担当者は以下の感想を述べている。
「これまでのトンネル調査では多くの調査員が必要でした。さらに調査のための仮設足場や高所作業車の組み立てといった作業に加え、機器の操作に必要な資格を有する人材も不可欠でした。その課題を解決してくれたのがこのPD-WLです。当機体を活用することで、人員不足の解消と工数やコスト削減だけでなく、迅速にサービスを提供できる様になりました。また、社会インフラの調査には3Kというイメージもありましたが、PD-WLにより、安全でスマートな計測が行えるようになりました。
今後もドローンや計測ロボットを積極的に活用し、魅力ある建設現場、イメージ向上に貢献できる企業として取り組みを進めて行きます」
出典：PRODRONE
PRODRONEでは、今後も社会的に求められている分野に対しソリューションを積極的に提供していく考えだ。
□株式会社PRODRONE
トンネルの天井面を検査可能なドローン「PD-WL」を納品
リリース記事：https://www.prodrone.com/jp/release/7626/
□株式会社ウオールナット：https://walnut.co.jp/
