大成建設、AI活用の設計支援システム「AI設計部長」の開発着手

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記事のポイント

・大成建設株式会社(以下、大成建設)は、AIを活用した設計支援システムの「AI設計部長」の構想をまとめ、その開発に本年度から着手する。

・この「AI設計部長」で構築される設計技術データベースを適用することで、従来行われている設計業務が大幅に効率化され、ユーザーに対し高付加価値な提案を迅速に的確に実施することが可能になる。

設計技術データベース構築で生産性向上実現目指す

大成建設は、AIを活用した設計支援システムの「AI設計部長」の構想をまとめ、本年度から開発に着手するという。この「AI設計部長」で構築される設計技術データベースを適用することで、従来からの設計業務が大幅に効率化され、担当者の働き方改革の推進に繋がる。またユーザーに対し、高付加価値な提案の迅速化と実施が可能となる。

設計業務では、各設計案件で発生する初期段階の与件分析や敷地に関する法律、条例情報の整理、過去事例の検証など、多くの作業時間を割いているのが現状である。

そしてこれら業務は、設計者のノウハウや知見が共有されにくいという問題があり、過去蓄積されたそれらノウハウの共有などの属人化されたデータを効率的に集約化し、併せて設計品質の維持と向上が強く求められてきた。

そのような現状の中、大成建設では過去の設計業務を通じ蓄積された知見やノウハウを統合・集積した設計技術データベースを構築し、各設計担当者が抱えている問題に対し、AIで最適な情報をデータベースより抽出することで、設計担当者の業務を支援する「AI設計部長」の開発に着手することになった。


出典:大成建設

「AI設計部長」を活用することによる効率化で、ユーザーニーズに対しより多くの検討を行い、魅力ある高付加価値な提案をスピーディーに行うことが可能としている。


出典:大成建設

「AI設計部長」システムは、3つのステップでの構築が予定されており、AIを設計業務に活用しながら段階的に開発が進められる予定だ。今後、大成建設では上図のように段階的案開発を進め、2023年度には設計技術統合データベースの構築を完了させる。

統合型のAI活用ツールとして、ユーザーに対しより魅力的な空間を提供するために付加価値の高い設計提案と共に設計担当者の働き方改革を実現していくとしている。


□大成建設株式会社
AIを活用した設計支援システム「AI設計部長」の開発に着手
リリース記事:https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2021/210311_5076.html

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