記事のポイント
・株式会社コシダテック(以下、コシダテック)は、株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル(以下、DMP)と、株式会社NTTドコモ(以下、NTTドコモ)が提供するドコモオープンイノベーションクラウド®を活用した技術開発に取り組むことを発表した。
・開発内容は、「広角カメラによる物体検出と検出した物体までの距離計測」、そして自己位置推定と環境地図作成を行う「Visual SLAM」の実現に向けたものとなる。
汎用広角カメラによる5G×画像認識の実現で安価なAIソリューションの提供を目指す
コシダテックとDMPは、汎用広角カメラによる5Gと画像認識AIを実現することで、安価な画像認識ソリューションを提供する。また、この技術にドコモオープンイノベーションクラウドの「クラウドダイレクト」技術をかけ合わせることで、エッジAIを活用することなく人の認識速度に追随できる速度でAI処理を実現するという。
この技術の実現で、ドローンや建設機械をはじめ、AR/VR/MR等による画像認識技術の活用範囲を広げる支援を可能にし、Visual SLAMも掛け合わせた汎用の広角カメラによる自動運転・自動走行の実現を目指し、これまでLiDARやステレオカメラで実用化している産業車両や搬送ロボットなどへの適用とハードウェアコストの低減に貢献するとのことだ。
コシダテックはこれまで20年来、NTTドコモのデータ通信を利用したソリューション事業で機械間通信やIoTを通じ、業務効率化や生産性向上を支援してきている。今回の取り組みにおいて、さらにAIに精通した技術開発力を要するために、DMP(デジタルメディアプロフェッショナル)との技術提携に至っている。
DMPは、長年に渡り培った3Dグラフィックス技術を用いた画像認識を実現。またコシダテックの求めている「物体検出からVisual SLAMを実現するまでの技術」を有している。
これにより、DMPは広角カメラによる「AIを用いた画像認識」と「Visual SLAM」の実現、コシダテックは「5Gと通信を活用した画像伝送」の実現とドコモイノベーションクラウドを活用した「ネットワーク環境構築」を両社が担うことで、5G通信を利用する「広角カメラによる物体検出と距離計測」及び「Visual SLAM」の実現を目指す。
AIソリューションでは精度の高い画像伝送技術とリアルタイム性能が求められるが、コシダテックの技術は協業メーカーの仕様や要件に応じた高精度な画像認識ソリューションを広範囲に提供できるようになると考えられている。
□株式会社コシダテック
NTTドコモ5Gを利用した画像認識技術の開発を開始。汎用広角カメラによる5G×画像認識を実現し、多様なシーンにおける安価なAIソリューションの提供を目指す
リリース記事:https://www.koshida.co.jp/pdf/info_20210318.pdf