記事のポイント
・株式会社ジャパン・インフラ・ウェイマーク(以下、JIW)は、国交省の国営飛鳥歴史公園事務所管理の平城宮跡歴史公園にて、点検用ドローンを用いた衆人環境下での自動航行実証実験を実施した。
・実証実験は、平城宮跡歴史公園の広大な敷地内における公園設備の状態確認には人手を要しているという課題から、その維持管理の効率化のために約1ヶ月の期間行われた。
平城宮跡歴史公園スマートチャレンジ社会実験にてドローン自動航行の実証実験を実施
JIWは、国土交通省国営飛鳥歴史公園事務所の管理している平城宮跡歴史公園(奈良県奈良市)において、「平城宮跡歴史公園スマートチャレンジ」に参画。維持管理の効率化、新技術の活用及び社会実験を目的に、点検用ドローンの「Skydio R2 for Japanese Inspection(以下、J2)」を用いた第三者が観光している環境下(衆人環境下)における国営公園での実証実験を実施した。
出典:JIW
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この「平城宮跡歴史公園スマートチャレンジ」は、国営公園を舞台としAIやIoTなどの新技術を活用し、公園の抱える課題の抜本的解決や、公園利用者サービスの創出などによる一層の魅力向上を目指す「パークスマートチャレンジ」にあたるもので、平成31年3月から取り組みがスタートしている。
民間事業者からの提案に基づく新技術を用いた社会実装を実施し、公園サービスとしての実用化とともに、奈良のまちづくりにおけるスマートシティ実現に向け、公園での社会実験の結果等を踏まえ、新技術の水平展開促進を目指す。
平城宮跡歴史公園では、広大な敷地内における公園設備(構造物・ベンチ)の状態確認、草木の植生状況の把握に人手を要しており、維持管理の効率化に課題があったという。
そこでその課題を解決すべく、JIWは約1ヶ月間、点検用ドローンのJ2を活用した自動航行の技術によって公園内の画像を取得し、点検作業の効率化に関する実証実験を行った。
出典:JIW
昨年2020年の11月10日~12月4日の延べ18日間で行われた実証実験では、ドローンの離発着起点となるネスト(ドック)から飛行し、公園にある複数の指定ポイントに自動航行することで、公園の維持管理に必要となるデータを取得する実験を行った。また同時に公園利用者等の第三者がいる環境下での自動航行の実施にもチャレンジしている。
出典:JIW
出典:JIW
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今回のこの実証実験によって従来の取り組みでは難しかった、敷地内に人がいる状況でのドローンの自動航行の安全性を確認すると共に、維持管理の効率化に役立つ営みであると確認したという。
今後はドローンの自動航行技術を用いた様々なインフラ設備等の維持管理効率化を促進するとともに、安心安全に暮らせる社会づくりに貢献していくとのことだ。
□株式会社ジャパン・インフラ・ウェイマーク
平城宮跡歴史公園スマートチャレンジ」社会実験にて国営公園では日本初となる衆人環視でのドローン自動航行を実施
リリース記事:https://www.jiw.co.jp/20210201-heijo-psc/
□点検用ドローン「Skydio J2」レンタルサービス