DJI JAPAN株式会社が、サノヤス・ライド株式会社と共同で、先日発表されたDJI社の新製品「DJI Zenmuse P1」を活用した遊戯施設の点検業務効率化の推進を目的とした検証を実施し、その模様を動画で公開した。DJI Zenmuse P1は、フルサイズセンサーを搭載した航空測量用のカメラだ。
遊戯施設の点検も建築物と同じく、建築基準法に基づいて定期点検の報告が義務付けられている。また、法定検査以外にも遊戯施設には日々の維持保全、運行管理等の安全確保が重要となっている。
遊戯施設点検の実証実験
サノヤス・ライドは、遊戯施設の設計・製造・メンテナンス、修理、そしてその運営がメイン業務となる。現状では大型の遊戯施設点検は高所での作業となり、常に危険を伴うものとなっている。
その点検作業の安全性の向上はもちろん、コスト効率も向上させるため、同社では2016年からDJIのドローンを点検作業に導入しているという。
今回の共同検証実験では、観覧車などの大型な遊戯施設を対象とし、DJIの産業用ドローンMatrice 300 RTKに、フルサイズセンサーカメラのDJI Zenmuse P1を搭載したドローンを活用。尚、画像処理にはマッピングソフトウェアのDJI Terraを使用。Zemmuse P1は、4500万画素の撮影が可能となり撮影する枚数と飛行時間の短縮を実現した。
さらにDJI Terraでの画像処理では、生成した点群上で画像の管理が一括して行えるため、必要な画像へ瞬時にアクセス可能となっている。このDJI Terraを活用することで、従来では丸一日かかっていた処理がわずか数十分で完了するという。
DJI Zenmuse P1について
Zenmuse P1は地理空間データ収集に特化して作られた最もパワフルなDJIカメラペイロードとなる。45メガピクセルのフルサイズで低ノイズな高感度センサーを統合し、3軸ジンバルスタビライザー上の交換可能な24/35/50mm単焦点レンズで柔軟な表示形式を提供する。
地上基準点がない状態でも、水平3cm/垂直5cm(DJI独自検証)の高い精度を実現し、1回のフライトで3k㎡の範囲をカバーできるため効率が向上する。メカニカルシャッターを搭載し、マイクロ秒レベルでモジュール間の時間を同期する刷新されたTimeSync2.0システムを採用。リアルタイムな位置と方向を補正する技術との組み合わせで、cmレベルでの精度の高いデータが取得可能。
DJI Terraについて
DJI Terraはドローンパイロットがフライトに合わせて2Dオルソモザイクマップを素早く生成することを可能にし、短時間で意思決定を行う必要があるミッションに最適となる。また、その高速処理能力は詳細な2Dオルソモザイクや3Dモデルの再構築を通じ、あらゆる環境を鮮明に表現し、車両衝突現場の再構築、建設プロジェクトの進捗追跡、橋や道路の大規模なインフラ点検など産業用アプリケーションに活用される。
DJI Terra詳細情報:https://www.dji.com/jp/dji-terra
PRTIMES
DJI、サノヤス・ライドとDJI Zenmuse P1を活用した遊戯施設点検の共同検証実験を実施
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000208.000015765.html