こんにちは。昨今ではテクノロジーによる業務の効率化が様々な業界で進んでいます。効率化技術には色々なパターンがありますが、中でもドローンなどで取得した写真や動画などの映像データを解析して結果を出す画像解析は比較的多い印象です。
その画像処理を行うにあたり重要になってくるのが、撮影取得した映像の品質。取得した映像がぼやけていたりレンズによる歪み等があった場合、有効な解析結果が得られないということも考えられます(歪みに関しては個別にあおり補正等ありますが)。
そんな取得映像の品質が悪い場合に、画像解析を活用し高精細な品質の映像に変換できるという補正ソフトウェアが登場したとのなのでご紹介します。
パソコン上で容易に画像・映像の高精細補正を可能にする「LISr ImageFilter」
そのソフトウェアは「株式会社ロジック・アンド・デザイン」社が開発した「LISr® ImageFilter(リサイメージフィルター)」というソフトウェアで、パソコン上で画像や映像の高精細な補正が簡単に行えるようになるとのこと。
「LISr ImageFilter」は静止画に対する歪み補正や輪郭の補正、明るさ補正、鮮明化補正、そして静止画だけでなく動画に対しても鮮明化処理が実行できます。静止画・動画の不明瞭な状態を改善し詳細な判別を可能とします。
出典:ロジックアンドデザイン
背景
昨今では、画像・映像の解析補正はあらゆる業界で活用されており、特に防犯等のセキュリティー分野や、土木・建設業界での陸橋や建築物などの検査工程ではそのニーズは年々高まっています。
防犯では警察関連の解析や鑑識業務などにおいて高い需要があり、「LISr ImageFilter」はより高精細な画像補正のニーズに応えるため、画像解析補正や画像鮮明化のアルゴリズムを採用し、逆光や雨・霧等の悪条件下で撮影された画像や映像の鮮明化処理を可能にしています。
また、誰にでも簡単にこの画像処理が行えるよう、使いやすさを追求したユーザーインターフェースとなっているとのこと。
LISr®(ロジカル・イメージ・センシタイザー)とは
LISr ImageFilterの「LISr」はロジック・イメージ・センシタイザーの略で、元々画像加工の技術ではなく監視カメラ向けに特化した画像改善フィルタとして開発されているそうです。
その後にその高い再現性が認められ、防犯やセキュリティー分野のみならず検査工程や医療分野など、様々な領域で活用されるに至っています。
LISrは暗く沈んだ領域や白くとんだ領域、うっすらとコントラストが落ちた領域など、ダイナミックレンジが低い領域を検索し、その部分を特殊なアルゴリズムを用いて解析。領域の判断は画素ごとに行うため、逆光などの極端に明るい部分と暗い部分が混在していても画像全体のバランスを維持。
出典:ロジックアンドデザイン
LISrはこの原理をもとにノイズ対策やコントラスト対策をさらに強化したという、最新の画像鮮明化アルゴリズムを使用。明るい場所は明るいなりに、暗い場所は暗いなりに処理を行えるそうで、24時間監視において、悪天候や逆光、夜間と刻々と環境が変化しても全自動で対応が可能となっています。
まとめ
画像や動画のサンプルを見てみると、オリジナルと補正後の物が全くの別物と言っていいほど鮮明化されています。夜間であっても鮮明に明るく見れるのは驚きです。
出典:ロジックアンドデザイン
セキュリティ目的は勿論ですが、土木・建設業界のような撮影画像から劣化を調査するような用途でも有効に活用ができそうな雰囲気がありますね。おそらくこのソフトで解析することで、普通よりもさらに細かい部分までハッキリしそうなので通常では見落としてしまう劣化等も発見できるかもしれません。
こちらのソフトウェアはオープン価格での提供ということで、取り扱い販売会社より提供される形になります。
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