こんにちは。先日ご紹介した「株式会社Liberaware」が開発した、屋内点検用に特化した小型のドローン「IBIS(アイビス)」に新しいサービスが登場したとのこと。
この「IBIS」は定額レンタルサービスをされていますが、2020年10月よりサービスを拡充していくとのことで、撮影した動画を3Dやパノラマ画像に変換する画像処理のし放題サービスと、エクステンションアンテナの追加レンタルを標準サービスに追加するそうです。
小型ドローンIBISの定額レンタルに新サービス
今回定額レンタルのサービス拡充にて追加された画像処理のし放題サービスは、点検時にIBISで撮影した動画データを簡単に画像処理することができるサービスとなります。
このサービスにより、撮影した動画データは動画管理のクラウドサービス「LAPIS for Drones」上で申請することで、3Dモデルや点群データ、オルソモザイク画像等に画像処理を実施することができるようになるとのこと。これによって点検で撮影取得した動画データを、比較検討しやすいデータ形式で閲覧可能となります。
出典:Liberaware
また、エクステンションアンテナというものが追加されていますが、これは操縦コントローラ・映像モニタのアンテナ長を10m延長することができるというもの。
ドローンのパイロットは、暗い狭小空間等の危険な現場に直接入る必要なく、そのエクステンションアンテナと小型ドローンIBISのみを点検箇所に投入することで、安心安全な点検を実施することが可能です。
動画処理し放題サービス
小型ドローンのIBISは、狭小空間の調査に特化したドローンとして人の入るのが困難な狭小空間などにおいて有効な点検手法としてユーザーに活用されており、レンタルプラントしては「IBIS導入プラン」が、IBIS機体のセットレンタルと、撮影した点検動画が管理できるクラウドサービスの「LAPIS for Drones」、他、IBISの操縦講習会に参加できる以上3点をセットにした定額レンタルサービスが提供されています。
しかし、ドローンによる点検は動画データになるため、報告書へ貼り付けたり比較検討のしづらさもあり、点検データの有効活用やDX(デジタルトランスフォーメーション)への寄与という部分で課題があったそうです。
出典:Liberaware
そのような現状から「IBIS導入プラン」に、画像処理し放題サービスを追加することとなり、撮影した点検動画を3Dモデルや点群データ、オルソモザイク画像に変換できるサービスを開始。
これによってIBISで撮影した点検データは、動画を加工するための高性能サーバや専用ソフトウェア、画像処理エンジニアなども不要で、クラウドサービス上からの申請のみで容易に画像処理を実施できるようになっています。
エクステンションアンテナ
この度合わせてリリースされる「IBIS専用エクステンションアンテナ」は、10mの延長ケーブルを有したドローン操縦コントローラ・映像モニタのアンテナ延長機器となっています。
このエクステンションアンテナによって、パイロットはコントローラ・モニターとドローン間の電波を送受信するために、点検現場に直接入る必要がなくなり、施設内にエクステンションアンテナを設置することで、離れた場所からでも点検を実施することができるようになります。
出典:Liberaware
また、パイロットが入ることができない狭小空間等の点検箇所においても、エクステンションアンテナとドローンを開口部から投入することで、点検箇所での電波送受信が可能に。これによってドローンの電波送受信の課題が解決でき、より安全で効率的なドローン点検を実施することができるようになるとのこと。
まとめ
出典:Liberaware
このIBISのレンタルプランで、元々あったものとしては「機体の壊したい放題サービス」と「動画管理クラウドサービス」、そして「操縦講習会受講し放題サービス」。定額プランに入っていれば機体が何度壊れても修理下もらえる他、操縦の講習会には何回でも何人でも参加することができるというものになっています。
今回、この中の「動画管理クラウドサービス」に対し、「画像処理し放題」のサービスが追加されることで、全体的に以前より活用しやすいサービスに生まれ変わっています。
狭小空間を調査することの多い企業にとっては、作業の効率化に有力な選択肢となってくる充実したサービスになっていますね。