こんにちは。昨今では様々な分野で業務提携のニュースが多く出ております。特にドローンを扱う企業に関しては物流分野の企業やインフラ調査などを行う企業との提携がここ数年で増加してきています。
本日も業務提携の話題で、ヘルスケアプラットフォーム事業を展開する「HTG株式会社」と、ドローン関連事業を行う「ブルーイノベーション株式会社」が医療業界向けのソリューションの共同開発に向けて資本業務提携を締結したとのこと。
ドローン・AGVを活用した在庫管理システムを倉庫内医薬品等の在庫管理に導入
両社はドローン・ロボットによる医療業界向けソリューションの共同開発に向け、資本業務提携契約を締結。この業務提携で共同開発されるのは、医療業界向けのソリューションで、ブルーイノベーションが開発したドローンやAGVを活用した在庫管理システムとなります。
出典:ブルーイノベーション
ちなみにAGVとは「Automatic Guided Vehicle=無人搬送車」です。昨今の建設業界でも資材の搬入の自動化などで活用されることの多いロボットです。
そんなAGVを活用した在庫管理システムを、HTG株式会社が提携する国内外のクライアント(医薬品・医療機器・医療材料等のメーカーや卸)に導入し、共同でGMDP(医薬品の適性製造・流通規範)に基づいた在庫・温度管理システムの開発を行っていくとのこと。
開発は複数のドローン、ロボットを制御するブルーイノベーションの「BEP(Blue Earth Platform)」を活用した倉庫棚卸ソリューションを軸に開発していくそうです。
出典:ブルーイノベーション
開発ロードマップ
ロードマップによれば、先ずは社内向けソリューションを構築、社内検証を行い、その後に国内のクライアント(医薬品・医療機器・医療材料等メーカーや卸)に展開し、将来的には海外への展開を予定しているとのこと。
HTG株式会社
HTGはこれまでにテック企業への投資事業や医薬品事業(製造・販売)に取り組んできています。
ヘルスケアプラットフォーム事業・投資アライアンス事業・医薬品製造販売事業等を通じて、医療を中心としたヘルスケア業界にテクノロジーを融合させることで、斬新でユニークなサービスでイノベーションを起こす取り組みを進めているそうです。
国内外のグループ各社で蓄積したノウハウを活用し、医療と人々の健康をより良くするための価値創造を行っていくとのこと。
ブルーイノベーション
昨今の労働人口減少、地球温暖化に伴う大規模自然災害の増加、インフラの老朽化といった年々増加する社会課題を解決するため、基盤プラットフォーム「BEP」を軸にドローンやロボットをAI、ブロックチェーンなどを組み合わせる。
それらを組み合わせることで、無人化、省人化を図る技術の開発に取り組み、来たるべきクラウドモビリティ社会に向けて、倉庫内在庫管理等のインドアロボティクス、モビリティ連携、「BIポート」によるソリューションの開発、展開を進めています。
まとめ
医薬品の業界だけに限らないことですが、中小規模の倉庫などではまだまだ管理の自動化が進んでいない所が多く、在庫管理をマンパワーに頼っているところが多いと聞きます。
特に医薬品ともなるとかなりの種類がありますし、品質管理もデリケートでしょう。また、昨今の新型コロナウイルスの影響で医薬関係のものが平常時よりも多く出ることから、在庫管理も大変になっていると思います。
今回の提携で、ドローンやAGVで倉庫管理が効率化・省力化されるようになればマンパワーに頼らない事はもちろん、作業者の感染リスクの低減にもなりそうですね。