こんにちは。ドローンの自律飛行による活用事例が色々と増えてきていますが、充電までをも自動で行えるという完全な自律運用を可能にするドローンの発着基地のようなサービスがあり、以前にご紹介したセンシンロボティクス社の「SENSYN DRONE HUB」等がそれにあたります。
個人的に現段階ではこのシステムが最もスマートで先進的なイメージがありますが、似たようなシステムが登場してきました。KDDIと韓国のLG Uplusが販売を開始するという、ドローン「G6.0」と、ドローンポートの「Nest」。本日はこちらをご紹介します。
スマートドローンプラットフォームに対応したシステム。日本と韓国で提供
「KDDI」は「LG Uplus」と、スマートドローンプラットフォーム※に対応した「Coretronic Intelligent Robotics Corporation」社製のドローン「G6.0」を2020年夏以降に日本と韓国で提供を開始するそうです。
出典:KDDI
また、3社では2020年3月25日に業務提携契約を締結しており、今後日本と韓国におけるスマートドローンのマーケット拡大を図っていくとのこと。
スマートドローンプラットフォームとは
従来のドローンは制御できるエリアが限られ、効率的な運用が難しいという課題があります。スマートドローンではKDDIの携帯通信ネットワークに対応することで、遠隔制御による安全な長距離飛行が可能となるシステムです。
ちなみにこのプラットフォームですが、2019年の6月27日に同社がLG Uplus社と事業拡大に向けた業務提携契約を締結しています。
もともとKDDIはスマートドローン事業において、LG Uplus社とドローン事業の取り組みについて協議してきていましたが、今後の国際的なドローン市場の発展に向けて、プラットフォームの拡充と開発加速のため業務提携に至ったという形です。
ドローン「G6.0」
G6.0は、サイズが500mm、重量3kg以下の高い防塵・防水性能を有するポータブル型のAI対応全自律飛行ドローン。インフラ、広域設備での監視業務や点検作業などへの活用が期待されます。
出典:KDDI
高精度の離発着および充電が可能なG6.0専用ドローンポート「Nest」を合わせて活用することで、作業員が現地に赴くことなく効率的で安全な業務が可能になるとのこと。
まとめ
まさにセンシンロボティクスのドローンポートに似ていますね。今後もこのようなドローンポートは多く出てきそうな気がします。KDDI、LG Uplus、CIRCの3社では、今後もスマートドローンプラットフォームに接続する機体のラインナップを拡充し、社会実装に向けて動いていくとのこと。
すでに自律飛行を行うためのプラットフォームを持っているのは強いですね、後は各用途に特化したドローン機体を増やしていくことでスマートドローンを様々な産業に対応させていくことができそうです。