こんにちは。今冬は本当に気温が下がらない日が多いですね。寒くないということはなくとも、雪がちらついて身を刺すような寒さというのは全くありません。とは言え、風邪やインフルエンザなどは猛威を奮っているので、くれぐれも予防対策は怠らないようにしましょう。
このままの調子で冬が終わってしまう可能性もありそうで、この暖冬具合だと今年の夏がちょっと心配になってしまいますね。オリンピック時期が思いやられます。
さて、本日はJALと兵庫県の養父市が連携協定を締結したというニュースをご紹介。ドローンを活用した地域の課題解決が目的です。
テラドローンのシステムを活用し、山間部への物資輸送実験を開始
先日、日本航空株式会社(JAL)と兵庫県養父市が、ドローンを活用した地域課題解決を目指す連携協定を締結。
この連携協定に基づいて、JALではテラドローン株式会社の技術協力のもと、養父市で小型固定翼ドローンでの実証実験を行うとのこと。
出典:PRTIMES
JALとテラドローンは、2019年の夏からテラドローンが開発したドローン運行管理システムの「Terra UTM※」を活用し、滑走路を必要としない少ないエネルギーで長距離飛行が可能な、小型固定翼ドローンを用いた物流の実証実験の準備を進めてきていたそうです。
この連携協定に基づいてJALとテラドローンは、養父市の協力のもと、医薬品他緊急物資の輸送などドローンを活用した物流サービスの提供による地域課題の解決を目指していくとのこと。
TerraUTMとは?
日本の各種通信無線、国内外の様々なメーカー機種に対応した、飛行計画や飛行情報を管理するドローン運行管理システムのこと
連携協定の概要
1.ドローンを活用した中山間地域での新しい物流サービスの実証と検証
2.山間地域でのエアモビリティ活用の共同検討
実証実験の概要
実験の時期:2020年 春
飛行経路:公立八鹿病院敷地から、国民健康保険出合診療所付近まで(約25km)
輸送物:災害応急支援物資
運行管理システム:Terra UTM
出典:PRTIMES
各社の主な役割
JAL:安全文化の醸造、旅客機運航の知見を活かした運行管理ノウハウの提供
テラドローン:TerraUTMの提供、および小型固定翼ドローンの運航
養父市:実証実験などに際しての地域および関係者との調整など受け入れ態勢の構築と維持
JALのビジョン
JALでは、これまでの空の移動に係る安心・安全運航のノウハウを活用し、ドローンや空飛ぶ車といった次世代のエアモビリティの運航プラットフォームの構築を目指すそうです。
また、ドローンの物流サービスの提供を通じて、災害対応や医療などの分野で中山間地域の課題を解決し、SDGs達成に向けた取り組みを推進していくとのこと。
出典:PRTIMES
テラドローンのビジョン
一方、テラドローンでは業務用ドローンサービスのリーディングカンパニーを目指しており、今後もドローンの可能性を信じ、今まさに起きている空の産業革命を牽引し、より便利で豊かな世界を提供していくというビジョン。
養父市のビジョン
養父市は国家戦略特区の新たなる提案として、農業におけるドローンの活用を表明しています。また、中山間地域における災害対応や物流、医療など、あらゆる分野において活用検討、技術検証の受け入れなどに取り組まれているそうです。
近未来技術の実証に取り組むなかで、新産業の成長阻害となり得る規制の緩和・手続きの柔軟化に取り組み、中山間地域の地方創生を目指すとのことです。
まとめ
途中、SDGsというワードが出てきましたが、これは以前にもご紹介したことがあると思いますが、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称のことで、2030年までに全世界で達成するべき目標を掲げたもの。
様々な目標がありますが、全てやれというわけではなく、その中から自身の企業にあった目標を設定しそれに取り組んでいくという形になります。
これまで余ったお金、余裕のあるお金を使って社会貢献をするという発想が多かったと思いますが、このSDGsがそもそもそういうことではなく、あなたの会社の本業を通じて世界全体で世の中を良く変えていこう、という考えのものです。
今回の実証実験もそうですが、こういった先進的な取り組みをすることで働き方を変える、便利な世の中にしていく、という取り組み自体がSDGsの目標のひとつでもありますね。