こんにちは。大手ゼネコンや建機メーカー、測量会社などを中心に多くの企業のドローン案件を手掛け、600回以上のドローン測量実績を有する国内実績トップクラスのテラドローン。
そのテラドローンですが、送配電線の点検実績においても国内外で90,000km以上の送配電線の点検実績があります。その点検実績をもとに、AI技術を活用した送配電設備点検用ソリューションを開発。
その点検ソリューションが提供を開始したそうです。
点検実績をもとに送配電設備点検に特化したAI技術
このAIを活用した送配電設備の点検ソリューションですが、使用されているAIのアルゴリズムには約1,500もの画像処理を通じたディープラーニングによって異常を検出します。
出典:PRTIMES
その精度は、電力設備の異常箇所の検出において約92.5%以上を誇るとのこと。
ドローン飛行で取得したデータは、そのAIアルゴリズムを活用したシステム上で処理することで、鉄塔部品のゆるみや錆び、ピンの欠損、さらに鳥の巣までも自動で特定することができるとのこと。
出典:PRTIMES
そして、修繕が必要な箇所については自動でレポートを生成することも可能だそうです。
従来の安全面やコスト面の問題点を解消
点検データの保存先としてはクラウドかオンプレミス※か、2種類からストレージを選択可能となっており、ユーザーの要求に合わせて導入を検討できるものとなっています。
※オンプレミスとは
サーバーやソフトウェアなどの情報システムを自社で導入し運用すること。簡単に言えば自社サーバー等がそうです。クラウドと区別する対義語としてこの言葉が使われることが多いです。
送配電会社では安定した電力供給をするため、定期的なメンテナンスはもちろん、更には送配電設備全体の状況を常に把握している必要があります。
そのために実施する点検方法は、従来ではヘリコプターを飛行させるか、または現場に多くの点検作業員を派遣する必要のある点検となり、安全性やコスト面など様々な課題がありました。
それらの課題がUAV点検ソリューションにより解消することができるようになります。
災害時の迅速な普及にも活用可能
送配電設備点検に特化したこのソリューションは、災害時の復旧への活用も考えられています。
先月に関東で大きな被害を出した台風15号によって、千葉県内では約2,000本の電柱が倒壊・損傷。送電鉄塔2基の倒壊損傷などが原因となり、大規模な停電になりました。
こうなった際には迅速な復旧が求められるのは勿論、再発防止のためのドローンを活用した設備点検の需要は高まります。
自動で生成される点検レポート
出典:PRTIMES
まとめ
画像を見る限り、鉄塔部分のネジのゆるみや欠損状態など、かなり細かい部分までAIが自動的に検出・特定しているのが分かります。
報告書までが自動に生成されていることから、従来の点検方法と比べてもかなりの効率化になっていますね。
ドローンを活用した送配電設備の点検に関しては、他にもオートマギ株式会社の「AMY InfraChecker」や、センシンロボティクスの「TOWER CHECK」、ソフトバンクの「社会インフラ保全サービス」など、各社ソリューションをリリースしています。
定期的なメンテナンス作業はもちろん、災害時の復旧の迅速化にも活用できることから、送配電設備のメンテナンスにドローン点検ソリューションは欠かせないものとなりそうです。
◆記事参考:PRTIMES「テラドローン、AI技術を活用した送配電設備向けUAV点検サービスを開始」
◆お問い合わせ
テラドローン株式会社
TEL:03-6419-7193