こんにちは。ちょうど1年前くらいにこのブログで紹介した、犬のような四足歩行でちょっと気味の悪い動きをする、アメリカの「Boston Dynamics」社のロボットは覚えていますでしょうか?
竹中工務店や株式会社フジタとソフトバンクロボティクスが、建設現場で実証実験を実施したというニュースが話題になっていました。ロボットの名前は「Spot」。
あの「Spot」が1年の時を経てとうとう商用販売されたそうで、すでに早期導入者向けに出荷が開始しているようです。
建設現場での実証実験を重ねついに販売
このロボットが実際に建設現場での実証実験を行ったのは昨年の6月頃。以下の動画では現場の段差も階段も難なく踏破していく姿が記録されています。
歩いているだけなので一体何をしているのかと思ってしまいますが、実は現場の進捗度合いを測定しているそうです。初めに現場全体をマッピングすれば、後は自律歩行して測っていくのだとか。
基本的な性能
Spotの基本的なスペックについては以下のようになっています。
その他、
モバイル性能
ドローンを遥かに超える耐久性を備えたペイロードを搭載しながらも、車輪付きのロボットでは不可能な場所も移動できます。
パースペクティブ
動的な作業現場を移動する際に、障害物や人を避けるために360℃ステレオカメラを活用しています。
耐久性
ホコリや湿気の多い作業環境に耐えるように設計されています。接触からの保護により本体も安全に保たれます。
カスタマイズ性
柔軟なペイロードインターフェースと、アクセス可能なAPIにより、サードパーティーでは次世代のアプリケーションを開発可能。
このSpotは、かなり多機能で使い方次第では大きな力になるロボットですが、ただ単にスイッチを入れれば動くものではなく、前提として我々ユーザー側にはそれなりのエンジニアリング能力が必要になります。
現場ごとに作業内容などは千差万別。汎用的に使えるようにするのは難しいのでこれは仕方ありませんね。
まとめ
PVを見ている限り、ロボットとしての基本的なスペックはかなり高いものを持っているので、結局はどう活用していけるかを考えることが重要ですね。車輪タイプのロボットや人型のロボットよりは機動力とスピードがありそうなので、用途は色々とありそうです。
このロボットですが、お値段は「車よりも安いくらい」とのことですが、車もピンきりです。高級車レベルのお値段は覚悟しなければならないでしょう。
ともあれ、このロボットは国内ゼネコンなどで実証されていたことから、実用化も近いかもしれません。建設現場で動いているのを見る日もそう遠くないかもしれませんね。