こんにちは。管理人Hashitecです。一口にドローンと言っても、今やその機体の種類もユーザーがドローンに求めるニーズも千差万別で様々な形のものが存在します。
本日は、以前にご紹介したことのあるブルーイノベーション株式会社の、球体のドームに包まれた屋内狭小空間を調査するのに最適な性能を持った、球体ドローン「ELIOS2」がいよいよ今年12月に発売されるそうなので、改めてどんなドローンなのか見ていきたいと思います。
操縦性と安全性、撮影性能が大きく向上。3Dモデリングのアウトプットも可能に
これまでブルーイノベーションでは、屋内の点検分野において下水管点検や地下トンネル点検用のドローンシステムを開発・実験を進めており、それに最適なドローン機体を検討してきていた。
ブルーイノベーション
複数のドローンを強調・連携させて複雑なミッションも達成させる統合管理プラットフォーム「Blue Earth Platform(BEP)」を軸に、警備、屋内点検、教育・安全、エンタメ、物流の5つのサービス展開を図る、ドローンの先駆的ソリューションプロバイダーである。
そんな背景の中、同社では昨年にスイスに本社を置く「Flyability」社と業務提携。屋内狭小空間の飛行に最適な性能を持ったFlyability社の「ELIOS」を採用。これまでに屋内点検分野での新たなソリューションサービスを展開した。
Flyabilityは点検分野に特化したドローン機体開発のベンチャー企業。開発されたELIOSは、これまで屋内で懸念されていたコンパスエラーが起こらず、パイプラインや狭小空間でも安定して飛行が可能だ。
ブルーイノベーションではこの「ELIOS」を活用し、ボイラーやタンク、工場の高所など、狭所空間の点検において、これまで着実にユーザー層を広げてきた。
従来のELIOSに新機能を搭載
そしてこの度ブルーイノベーションでは、ELIOSに安定化のセンサーや撮影面では4Kカメラ等を搭載するなど、多彩な新機能を搭載することで、操縦性・安全性・撮影性能を大きく向上させている。
出典:ブルーイノベーション
その機体で取得されたデータを活用し、3Dデリングの作成等も簡単におこなえるそうだ。
新型「ELIOS2」の主な特長
出典:ブルーイノベーション
1.7箇所のセンサーで、高い操縦性と安全性を実現
点検員は危険な狭小空間に入る必要がなく、安全に点検をすることが可能。7 箇所のセンサーを用いて壁面の距離を一定に保つことができる他、ホバリング、複雑なスペースでの飛行が可能となる。また、ひっくり返ってもプロペラのスピード、回転方向を直ちに修正し元の姿勢に戻るため、操作に不慣れな人も安全に飛行させることができる。
2.4Kカメラ等の新機能により操作性を大きく向上
人が点検箇所まで登る必要がなく解決できるので作業効率が向上。新たに搭載された4Kカメラ、赤外線カメラ、産業用ドローンの中で最も強力なLEDライト、防塵ライトにより、高い撮影性能を実現している。
また、撮影時にガードが映り込まないよう、カメラ部分の前面には新たにオープンな構造となっている。また、フルHDリアルタイム映像伝送によって、現場の映像を詳細に確認、記録できる。
3.3Dモデリングにより効果的なアウトプットを実現
新たに搭載された静止画撮影機能、歪曲した映像の平面補正機能、対象箇所の長さが計測できる2D測定機能、3Dモデリング作成機能により、計画から報告書作成まで一貫してサポート可能になる。
球体ドローンELIOS2の新機能
出典:ブルーイノベーション
ELIOSとELIOS2とのスペック比較
ELIOSを活用した実績例
まとめ
これまで狭小空間の点検用ソリューションとして提供されてきたブルーイノベーションのELIOS。それがこれまで以上に性能がアップし進化したバージョン「ELIOS2」となって12月中旬に発売が開始されます。
新型の大きな特長としては明るくなったLEDの輝度、10,000ルーメンを誇り旧型の5倍にアップしている他、動画の画質はフルHDから4Kへ、歪曲の補正機能がついた4000×3000サイズの写真撮影も可能となっています。3Dモデリングがサポートされているのもポイントですね。
人が点検するには危険な場所であったり、そもそも人が入っていけない場所に対しての調査となれば、これほど頼りになるものはないでしょう。
この「ELIOS2」の価格は500万円前後予定とのことですが、化学工場のタンク点検の実績のように、現場で足場を設置する点検を頻繁に行うような企業さんであれば1回~数回でペイできそうですし、検討の余地は大いにあるでしょう。
◆記事参考:ブルーイノベーション「球体ドローン新製品 ELIOS 2を発売」
◆製品お問い合わせ
ブルーイノベーション株式会社 広報室
TEL:03-6801-8781