こんにちは。ここ数ヶ月ドローンの無許可飛行で書類送検、逮捕などされるニュースが多いです。一昨日も横浜のみなとみらいの上空を無許可で飛行させた、大阪の映像製作会社の女性社員が書類送検されたそうです。
上空100mを飛行中に操作不能になり、商業施設から「ドローンが落ちてきた」と通報があって発覚したそうです。これが人に当たっていたらと思うと恐ろしいですね。「会社が許可申請をしていると思った」と言っているそうですが余りに杜撰です。
ドローンは手軽に空撮映像を撮れる面が大きくクローズアップされますが、使用者の安全や法律に対しての意識がまだまだ低いのかもしれません。昨今は規制緩和の流れもあり、それは良いことではありますが、より個人の安全意識は高めなければならないでしょう。
さて本日は日立システムズが、ドローンに関してのお悩み(機種の選定、操作、撮影データの活用、膨大な写真データの管理など)のある方向けに、撮影からデータの加工、保管管理までを一貫して提供する「ドローンの運用統合管理サービス」を提供開始したという話題。
ユーザーのドローン活用における各工程ごとの課題をカバー
ドローンを業務で活用する場合、下図のように「機体調達」からはじまり「飛行の申請」「フライト撮影」「撮影データの加工や分析」「データの保管・管理」「システム連携」というように、大きく見てもこれだけの工程があります。
出典:日立システムズ
日立システムズのドローン運用統合管理サービスでは、ワンストップでこれら全ての工程の運用を提供するものとなっています。(全てではなく必要とする工程だけ利用することも可能)
サービスの3つのメリット
1.知識・経験の少ないユーザーに代わりドローンを準備、操縦
機体の調達、維持、メンテナンスから、操縦、撮影写真やデータ共有までドローンの活用に必要な一連の業務を代行。知識や経験の少ないユーザーにも面倒な作業を行うことなくビジネスに活用可能。
2.撮影した写真をビジネスに活用できるデータに変換し提供
撮影データから3次元画像を自動生成するデータ加工機能、世代管理により過去データとの差分抽出など、先進的な技術を活用し、データの加工、解析、分析を行う。また、編集した各種データを様々な業務システムと連携させることで、ユーザーのビジネスにスムーズに活用可能。
出典:日立システムズ
3.セキュアな環境で膨大なデータを保管・管理
空撮した撮影データに加え、加工後の3次元画像など膨大な容量のデータを、同社のデータセンターを用いたセキュアな環境で保管・管理。機密性の高い重要データも流出・改ざん・消失の心配なく活用できます。
サービスの提供イメージ・価格
ドローンで撮影したデータを建設業界、プラント、インフラや物流まで、各業種別にデータ連携が可能。業種別の活用検討の事例としては、
・社会インフラや建物の劣化診断・設備点検
・建設現場でのi-Construction用途での活用(3次元データ・3次元測量データ)
・太陽光パネルの点検、監視
・ドローンによる防災対策
・工場や施設などの設備点検
・鉱山、発電所など原料ヤードの測定管理
・農業分野での農作物管理
ざっくりと以上のような検討例があげられています。
出典:日立システムズ
費用に関しては以下
・初期費用:無料
・基本使用料:月額30,000円
・点検機能利用料:月額70,000円(利用した月のみ)
・AI劣化抽出利用料:200円/1枚(利用時のみ)
・3次元モデル生成利用料:30円/1枚(利用時のみ)
まとめ
ドローンを活用した業務の効率化を考えているが、どこから手を付けて良いのか分からない、そもそもどこに活用できるのかが分からない等、悩みを抱えている方にとって全てを解決できるのは嬉しいですね。
また、価格面でも点検の頻度が低い企業や、ドローン専用の解析ソフトなどの開発に費用をかけるのが難しい企業でも導入しやすくなっているのは大きなメリット。基本月額3万円に点検機能7万円。AIや3次元モデルなどは使った分だけの従量制なので安心です。
ドローンを使うことで業務効率化ができるとは言われていても、まだまだ導入するのに価格面が障壁になっているのは確か。今回のようなサービスで、ちょっとこの現場の調査をドローンに置き換えてみよう、とお試しのような形もできるのは大きいですね。