こんにちは。昨日は午前から激しい雨模様となりましたが、本日も京都では午後から雨の予報。何やら秋雨前線が停滞するとのことなので、しばらくは大雨に対して警戒が必要になりそうです。
今は以前よりは暑さもまだマシになったような印象ですが、晴れれば厳しい暑さになりますし来月末頃までは残暑も厳しいかと思います。引き続き熱中症にも注意していきましょう。
さて本日は、日本で初となるマンションのメンテンナンス・修繕をサブスクリプション、所謂定額制にするという斬新なサービス「メンパク」を運営する株式会社オーナーズクラブと、ドローンを活用したサービスを展開する株式会社ドローンフロンティアが業務提携をしたとの話題。
定額制建物診断の更なる効率化にドローンを活用
定額で建物の診断や修繕を行うオーナーズクラブの「メンパク」ですが、調査方法にドローンフロンティアのドローンを活用することで、調査効率を上げコストを下げていくという目論見。
業務提携の背景
賃貸住宅を始めとする建築物は、その機能性を維持し活用するためのメンテナンスが必須。しかし日本国内ではその意識は欧米諸国に比べて遅れています。
国内では建物の維持管理ができていない空き家などが増加し、深刻な社会問題となっています。それは主に長期的な修繕計画を立案し、そのための資金管理を行うノウハウがオーナー等に浸透していないことが原因。
オーナーズクラブでは最低限、かつ現実的に捻出できる支出体系で建物を長期的に建物を維持する修繕サービスを提供すべく、ドローンフロンティアが保有しているドローンの撮影技術を根幹とした建物調査を「メンパク」に応用できることから業務提携に至っています。
提携で期待されるシナジー
建物診断にドローンを活用することで、従来では経験豊富な人材が必要であった建物診断の技術の平準化が可能になり、より短時間で効率的かつ確実な調査が可能。
また、調査のために足場の架設が必要な場合でも、ドローンであればそれを省くことが可能になるため、調査にかかる費用を大幅に削減できます。
結果的に「メンパク」のコストの削減にも繋がるので、これまで以上にオーナーにとって魅力的なサービスになります。
「メンパク」サービスとは?
我々も建物診断、改修などを主に行っていますが、業界の形は以下のように各企業ごとに営業機能や施工機能をもっています。
例えば建物の外壁調査はA社、外壁修繕工事はB社。防水工事はC社、のように各企業ごとに専門的に行っているのが殆ど。(弊社スギテックではあらゆる建物調査から修繕・改修まで一貫して行っています)
出典:PRTIMES
そして調査や工事にかかる費用はそれぞれの完了後に支払い、また次回の調査や修繕を行うまでは建物は放置状態、という選択しかありません。当然オーナーサイドが何も行わなければ建物は劣化していくだけになります。
「メンパク」サービスはその建物診断・改修を毎月定額のメンテナンス料とし、外壁や共用部の補修・塗装、屋上やバルコニーの防水工事といった、マンション躯体全体の修繕工事とその後のメンテナンスを15年間継続して提供する、日本初の定額制マンション修繕サービスとなっています。
出典:メンパク
おおよそ賃収の3~8%のメンテンス料となっているようで、建物全体の修繕計画を立案し、計画から修繕、その後のメンテナンスまで一貫して行う形。
オーナーズクラブは創業7年目ということですが、既に福岡県・山口県を中心に120棟以上の契約があるそうで、本年から全国展開を開始しているそうです。
まとめ
日本国内のマンションを始めとする建築物の修繕や改修はまだまだ進んでいないのが現状です。各オーナーの意識面の問題もあると思いますが特にコストが大きいものなので、それに対して二の足を踏んでしまう面もあるでしょう。
そこを15年間の定額制にすることで、15年間の安心の提供とコストの負担感を軽減することでオーナー側としては大いにメリットを感じられるものになっていると思います。1回の工事で多額のコストを支払い、またそのまま放置状態になるよりは、継続的に見てくれる方が安心感はあります。
近年、様々なサービスなどでサブスクリプション化が広まっていますが、まさか建物のメンテナンス業界に適用してくるとは想像もしませんでした。
今回ドローンフロンティアとの提携で建物調査が効率化されることで、より契約しやすいコスト感になると思われる。今後は各都道府県にも広がってくる可能性は高いだろう。
記事参考:PRTIMES「【日本初】定額制マンション修繕サービス”メンパク”が、ドローン企業と業務提携」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000047168.html