国内初。KDDIとセコムが5G活用のスタジアム警備実証に成功

sugitec

こんにちは。残暑厳しい日が続いていたかと思えば、昨日から大気が不安定なのか関西では急なゲリラ豪雨に見舞われる地域が多く見られました。

昨日大阪の堺市ではゲリラ豪雨からの落雷で停電が発生し、信号機なども機能していない危険な状態だったそうです。これからの時期はこういった急な天候の変化が増加してくると思われますので、外での作業時は雨もそうですが落雷にも十分注意をしていきたい所です。

さて、本日はKDDI株式会社と株式会社KDDI総合研究所、セコム株式会社が東大阪市の協力で「花園ラグビー場」で国内初の5Gを利用した「AI・スマートドローン・ロボット・警備員のカメラ」での周辺警備の実証に成功したという話題をご紹介。

AI、ドローン、ロボット活用の次世代型の警備システム

いよいよ来年は2020年東京オリンピックが開催されます。このような大規模な国際的なイベントやサミットなどで基本的に非常に重要となるのが不測の事態に備えた警備。


出典:KDDI

どこで何が起きるか分からない状況の中、より厳重なセキュリティへの対策が求められています。警備では死角を減らしつつ広域を監視できるシステムや、高精細なカメラ映像を用いたリアルタイム監視体制の構築など、異常の早期発見を可能にする技術が期待されています。

実証実験について

今回行われた実証実験は、KDDIが提供する「スマートドローン」とセコムの自律走行型の監視ロボット「セコムロボットX2」、そして警備員の装備するカメラ。各カメラからの4K映像を5G通信を経由し、セコムの移動式モニタリング拠点である「オンサイトセンター」へ伝送。

この手法によって広範囲なエリアを高精細な映像で確認、不審者の認識から捕捉など一連の警備対応が可能になることを実証するのが目的。


出典:KDDI

5Gを経由し伝送された4K映像は、セコムの「オンサイトセンター」でAIを活用した人物の行動認識機能で解析され、異常を自動認識。


出典:KDDI

それを管制員に通知することで対象警備エリアにおける、異常早期発見と緊急対処が可能になることが実証されました。

実験詳細


出典:KDDI

1.花園ラグビー場周辺において警備エリア全体を監視するドローン、ロボットおよびカメラを装備した警備員が警備エリア内を監視。5Gを活用し、それぞれが撮影した4K映像をリアルタイムに伝送し、セコム「オンサイトセンター」でモニタリング。

2.「オンサイトセンター」で受信した4K映像をAIで解析。異常行動を自動認識。

3.「オンサイトセンター」の管制員が警備員とロボットへ現場急行を指示し対処。

人物の行動認識

人物の異常行動のAI解析についてですが、こちらはKDDI研究所が独自に開発したという「行動認識技術」を活用し「オンサイトセンター」で受信した映像から人物を検出。


出典:KDDI

検出した人物の18ヵ所の骨格点を深層学習により抽出し、骨格の動きから人物の詳細な動きを認識。これによって不審者の発見や体調不良で倒れた人、暴動の発生など、AIでのリアルタイム異常認識を可能とします。

まとめ

これまで警備と言えば固定の監視カメラや警備員で行うことが大半だったと思いますが、やはりどうしても死角ができてしまったり、大規模なイベントとなるとその分の警備員の動員数も増やす必要がありコストもかかります。

しかしこの警備システムの場合は、広域の監視はドローン、周辺エリアを自律走行ロボットと警備員。そして自律走行ロボットでは侵入できない部分は警備員がカバーという形で役割が明確になりそうなので、全てを警備員等で行う場合とは効率が圧倒的に変わってきそうです。

守備範囲を明確にできることで、警備体制もより強固なものとなりそうですね。

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